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ブルーイ、ジャイルスを驚嘆させた才能!ザ・スティーヴ・マクィーンズ

The Steve McQueens

 

「バンドとリード・シンガーのジニーにトバされたぼくは、彼らのロンドン滞在期間中のアーセナルの試合のシーズンチケットをあげたよ」-ジャイルス・ピーターソン

「彼らの斬新なアレンジの発想や、ネイティヴでも驚くようなシェイクスピアのような英語詞でのリリックに本当に感銘を受けたんだ! それはいまのインコグニート・メンバーには求め得ない若き資質だから、サポートすることにしたんだ」-ブルーイ

その名をザ・スティーヴ・マクィーンズという彼らは、'14 年春、シンガポールのフェスに訪れたブルーイにプロデュースを依頼。インコグニートの日本ツアーを終えたばかりの晩夏にロンドンを訪れ、ブルーイのスタジオでレコーディングを敢行。「彼らの斬新なアレンジの発想や、ネイティヴでも驚くようなシェイクスピアのような英語詞でのリリックに本当に感銘を受けたんだ! それはいまのインコグニート・メンバーには求め得ない若き資質だから、サポートすることにしたんだ」と興奮を隠さず話したブルーイは、スタジオに盟友ジャイルス・ピーターソンを招き彼らを見せた。

ジャイルスは彼らとひとしきりしゃべった後、ブルーイにラフミックス音源の提供を申し出た。これはジャイルスが世界に逸早くこの才能をプッシュすることを約束されたことを意味し、加えて上記コメントのように感激を表した!

まずは「Barbwire Tree」を聴いて欲しい。キーボードはダニー・ハサウェイ、サックスはコートニー・パインを彷彿させる音色を奏で、ジニーのハスキー・ヴォイスがソウルフルな上質ネオ・ソウルと思わせる序章から、かつてザ・ルーツがエリカ・バドゥ(リミックスでジル・スコット)を招いたソウルクエリアンズ最高傑作曲「You Got Me」のようなドラムンベース調・高速ドラミングを随所に採り入れた、静と動の抑揚を絶妙に展開させてクライマックスへと導く、実にドラマに満ちた1曲。こんな「シーンになかった曲」でブルーイ、ジャイルスら業界の領袖のみならず多くのリスナーのハートをわし掴み!

ミニー・リパートン「Lovin' You」の一節からインスパイアを受けたかのようなホップするメロウ・ギターをイントロに配しリスナーを惹き付けておいて、その後独特の転調をみせるインプロ的フュージョン・ジャムのタイトル・トラック、マイゼル・ブラザーズをネオ・ソウルのメロウネスに漬けたかのような「You Bring Me Up」など、自身が影響を受けたアーティスト:モンク、J.B.、エリカ、グラスパー: らの「伝統」と「革新」が同居、トーキョーでもロンドンでも産まれ得なかった衝撃のソウル・ジャズが遂にそのヴェールを脱いだ!

 

タグ : ソウル/R&B

掲載: 2015年05月11日 11:01