ジェレミー・ヤング&アーロン・マーティンによるアンビエント・ポスト・クラシカルの傑作
シガー・ロスやヨハン・ヨハンソンの美しい旋律と静寂が同期する来日ツアーも大盛況に終わったソンタグ・ショーグンのメンバーであるジェレミー・ヤングとアンビエント・ポスト・クラシカルの様々なプロジェクトに参加し、Preservation、Experimedia、Under The Spireなどからの多数のリリースで知られるチェリスト・マルチ・インストゥルメンタリストのアーロン・マーティンの初のコラボレーション・アルバムが完成。
マックス・リヒター、キース・ケネフといったポスト・クラシカルや、ブライアン・イーノ、テイラー・デュプリー、フェデリコ・デュランド、ハロルド・バッドといったアンビエント の狭間に系譜に位置するこのアルバムは荘厳なチェロの響きとテープループのピアノの中で水平線に沈み込む夕日のような美しさをともなった傑作となった。
ジェレミー・ヤングとアーロン・マーティンの作り出す淡いレイヤーに重なる幾つもの微かな楽器の音は銀河にいくつも表れる彗星のように、儚い響きを持って立ち行きます。
古いテープが作る微かなモジュレーションがどこか懐かしい感触を引き出す、アンビエント・ポスト・クラシカルの傑作がここに誕生しました。
掲載: 2015年06月15日 20:16