現代UKロック・シーンの最重要バンド=フォールズ、4枚目のアルバム
通算4作目となる本アルバムのプロデュースを手掛けるのはアークティック・モンキーズ、フローレンス&ザ・マシーン、マムフォード&サンズ等を手掛けたジェイムス・フォード。彼と一緒にフォールズは、南フランスの田舎にある19世紀の水車小屋でレコーディングを行った。結果完成されたアルバムで彼等は、原始的な衝動や強烈さで、時には狂気の淵に触れたりしながら、バンド史上最も美しいポップ・ソングを聴くものに披露するのである。また歌詞においては、フロントマンのヤニス曰く、文化的アイデンティティや世代的不安、シニシズム、ペシミズム、そして心が折れる出来事などをテーマにしているという。しかしその反面、彼は破壊的で偏執狂的、野心的な面を見せたり、鋭い切り口の切れるウィットを切り出してくるのだ。
前作『HOLY FIRE』で、Bestival、Latitude、Parklife等のフェスのヘッドライナーを務め、Q Awardsのベスト・ライヴ・アクト、そしてNME Awardsではベスト・シングルを受賞し、オクスフォードのカレッジ・バンドから、UKを代表するロック・バンドへと成長した彼等。現代UKロック・シーンの最重要バンドへ王手をかけた2015年は、間違いなくフォールズの年になるだろう。