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クリスチャン・マクブライド・トリオ、ジャズ・クラブの殿堂、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ

Christian McBride Trio

現代最高峰のベーシスト、クリスチャン・マクブライドのレギュラー・トリオによるヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ作品が堂々登場です!

2013年8月にリリースされたこのトリオでの初となるスタジオ録音盤『Out Here』が特大のヒットとなりましたが、本作は、世界のジャズ・ミュージシャンが憧れるジャズ・クラブの殿堂、ヴァンガードでの演奏。ライヴになってもスタジオ同様の実力を出せるのはもちろんのこと、ライヴならではの躍動感は大きな魅力!絶好調のトリオ・サウンドを聴くことができます。

ヴァンガードという場所への変な気負いも、ライヴ録音の緊張感もほぼ0に等しいと思われる、いい意味のいつものクリスチャン・マクブライド・トリオ。というのも、クリスチャン自身は初めてヴァンガードに出演した1995年からの20年選手。バンドは、クラブ・オーナーであるロレイン・ゴードンのお気に入りでもあり、2007年から年に一度の定例公演をスタートしたのをきっかけに、今では2週間公演がブッキングされる正真正銘のレギュラー・バンドでもあるのです。

スウインギーでハード・ドライビング!そのサウンドは今さら説明不要かと思いますが、ウェス・モンゴメリーが63年に発表した『Boss Guitar』に収録された「First Pies」から聴く人の体を自然に揺らすグルーヴ感は満点で、これでもか、という具合にトリオが一丸となって突き進む J.J.ジョンソンのM3も圧巻。スタジオ盤にも収録され、あっと言わせたM6の「チェロキー」も言わずもがな。ここまでいくと笑ってしまうほど…!一方では、ピアニスト、クリスチャン・サンズによるオリジナルM7は「My Favorite Things」を下敷きにした粋なコンポジションで、バラード演奏も魅力的です。

そして、極めつけはまた、ジャズ以外のコンポジション!5曲目ではマイケル・ジャクソンの『スリラー』に収録された隠れた名曲「The Lady in My Life」。そして、ラストは、R&B、ソウルといったものから多大なる影響を受けたクリスチャンらしい演奏。ローズ・ロイスによるモータウン・ファンクの名曲「Car Wash」で会場はノリノリ!グルーヴ感100%、会場からはオリジナル・ヴァージョンを意識した手拍子が巻き起こり、ソウルフルな歓声も!最高の盛り上がりを見せます。

2013年の年末のコットンクラブ公演でも、最後には、R&Bナンバー・メドレイで、超満員の観客を沸かせましたが、伝統的なジャズと、このようなR&Bサウンドが自然に湧き出て、会場を一体化させてしまうのが、このトリオ!

ジェイムス・ブラウンを意識したようなショーマンシップも満載のクールなMCまで含めて、完璧です!!!

Christian McBride Trio
Live at the Village Vanguard
Tracklist:
1. Fried Pies
2. Band Introduction
3. Interlude
4. Sand Dune
5. The Lady In My Life
6. Cherokee
7. Good Morning Heartache
8. Down By The Riverside
9. Car Was

Personnel:
Christian McBride(b), Christian Sands(p), Ulysses Owens, Jr.(ds)

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掲載: 2015年09月11日 16:17