ブラック・ストーン・チェリー最新ライヴ作品
ブラック・ストーン・チェリーは2001年にケンタッキー州エドモントンにて、グラミー賞も受賞したことのあるカントリー・ロック・バンドのケンタッキー・ヘッドハンターズのリチャード・ヤングの息子であるジョン・フレッド・ヤング(ds)とクリス・ロバートソン(vo, g)によって結成されている。その後、ベン・ウェルズ(g)とジョン・ローホン(b)が加わり、現在のメンバーとなった彼らは、地道な活動の末、ロードランナー・レコードと契約を結び、アルバム『ブラック・ストーン・チェリー』(2006年)でデビューを果たす。
2008年にリリースした2ndアルバム『フォークロア・アンド・スーパーステイション』が全米チャート28位を記録すると、同年にはLOUD PARK 08にも出演。その骨太でワイルドなパフォーマンスが話題となった彼らは、3rdアルバムの『ビトウィーン・ザ・デヴィル・アンド・ザ・ディープ・ブルー・シー』(2011年)をリリースした後、2013年には彼らの憧れであるレーナード・スキナードとバッド・カンパニーのダブル・ヘッドライナー・ツアーのオープニング・アクトを実現させる。さらに、2014年にリリースした4thアルバムの『マジック・マウンテン』が全英チャート最高5位(全米最高22位)に入ったのを機に、ヘッドライナーとしての全英ツアーが実現。セオリー・オブ・ア・デッドマンとエアボーンを従えて行なったツアーの中からバーミンガム公演を収めたのが本作である。
デビュー作の「レイン・ウィザード」から始まるライヴは、4枚のアルバムから4~5曲ずつバランス良くセレクトされており、「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」(クリーム)のカヴァーや、「いとしのレイラ」(デレク・アンド・ザ・ドミノス)をジャム・セッション的にプレイするシーンも登場する。クリスのパワフルなヴォーカル、ステージを動き回るベンとジョンのエキサイティングなパフォーマンス、ジョンの派手なドラミングと、バンドのエネルギーが爆発したようなステージングは圧巻で、要所で観客が大合唱になる様子は実に感動的だ。グルーヴのある演奏、エモーショナルな歌も素晴らしく、この映像を観れば、彼らが本物のライヴ・バンドであることを誰もが認めるだろう。
【メンバー】
クリス・ロバートソン(ヴォーカル/ギター)
ベン・ウェルズ(ギター)
ジョン・ローホン(ベース)
ジョン・フレッド・ヤング(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2015年10月20日 11:36