ヘニング・シュミート、待望の新作ピアノ・アルバム
『Schnee(=雪)』『Spazieren(=散歩)』『Wolken(=雲)』と傑作ソロ・ピアノ作品をリリースしてきた旧東ドイツ出身のピアニストHenning Schmiedt がダンスにインスピレーションを受けてレコーディングしたというニューアルバム『walzer』。
ワルツのリズムを軸にして、ステップを踏むように、流れるように瑞々しいメロディーの数々が舞い踊る。あるカップルのために書かれたというウェディングソング「Hochzeitslied」、前回の来日公演でも「fernblau」など、過去3作で外へと向かっていたヘニングが、ピアノの部屋に戻ってシンプルな旋律の強さに向かい合って作った、切なくノスタルジックなアルバムに仕上がった。
【来日公演】
11月21日 東京
11月22日 大阪
11月25日 金沢
11月27日 富山
11月29日 東京 〈ザ・ピアノエラ 2015〉出演
【About Henning Schmiedt(ヘニング・シュミート)】
1965年生まれ、旧東ドイツ出身のピアニスト、作曲家、編曲家。
早くからジャズ、クラシック、ワールド・ミュージックなどジャンルの壁を超えた活動を先駆的に展開。80 年代中盤から90 年代にかけて様々なジャズ・アンサンブルで活躍後、ギリシャにおける20世紀最大の作曲家と言われるMikis Theodorakis(ミキス・テオドラキス)から絶大な信頼を受け、長年にわたり音楽監督、編曲を務めている。また、世界的歌手であるJocelyn B. Smith(ジョセリン・スミス)やMaria Farantouri(マリア・ファラントゥーリ)らの編曲、ディレクターとして数々のCD やコンサートを手がけ、同アーティストの編曲でドイツ・ジャズ賞、ドイツ・ジャズ批評家賞を受賞、女優Katrin Sass(『グッパイ・レーニン』他)やボイス・パフォーマーLauren Newton と共演した古典音楽のアレンジなど、そのプロデュース活動は多岐に渡っている。
ソロとしてもKurt Weil など幾多の映画音楽やベルリン・シアターで上演されたカフカ『変身』の舞台音楽、2008 年ベルリン放送局でドイツ終戦60周年を記念して放送された現代音楽『レクイエム』などを発表し、高い評価を獲得。名指揮者クルト・マズアーも一目置くという個性的なアレンジメントやピアノ・スタイルは、各方面から高い評価を受けている。flau よりリリースされた4枚のソロ・ピアノ作品『Klavierraum(=ピアノの部屋)』『Wolken(=雲)』『Spazieren(=散 歩)』『Schnee(=雪)』がいずれもロングセラーを記録中。3度にわたる来日公演は各都市でソールドアウトとなるなど、好評を博してる。主な共演者に ズルフ・リバネリ、チャールズ・ロイド、ミルバ、アル・ディ・メオなど。
タグ : ポスト・クラシカル
掲載: 2015年10月26日 15:46