PRIMITIVE ART ORCHESTRA セカンド・アルバム『qualia』
bohemianvoodooのキーボーディスト木村イオリ、TRI4TH/THE MANのドラマー伊藤隆郎、ベーシスト森田晃平で2011年に結成されたピアノ・トリオ、PRIMITIVE ART ORCHESTRAのセカンド・アルバム。
JAZZ JAPAN AWARD 2014 アルバム・オブ・ザ・イヤーニュースター部門を受賞した『HELIX』を美しい風景を描いた水彩画に喩えるならば、今作『qualia』は様々な色が塗り重ねられた油絵のよう。
詩人/怒れるジャズパンクアーティスト山崎円城が参加した01.「at dusk」 / 07.「Depth "Tree is me and you"」のエッセンス、美しいイントロのメロディから情熱的なトリオ演奏へと展開していく本作のリード曲02.「Heart of Cosmos」。
疾走感あるビートにミニマルなフレーズを乗せた03.「Night Haze」やエフェクティヴなディスコサウンドを取り入れた05.「Synapse」を経て、09.「ミクリガイケ」では熱量あるエレキベースを、11.「Winter Song」 / 12.「at dawn」ではアコースティックギターやvocal も演奏する森田晃平の多彩なアイデアが詰まったクライマックスのうちに物語はエンディングを迎える。
ピアノ・トリオのシンプルな編成でありながらも、複雑に練り上げられた楽曲群は壮大な世界を創造する。オーケストラの名に恥じない2作目にして最高傑作の誕生!
掲載: 2015年11月18日 20:26