ナパーム・デスとブルータル・トゥルースによるヴェノモス・コンセプト新作
ヴェノモス・コンセプトは2004年、ナパーム・デスのシェイン・エンバリー(ベース)とダニー・ヘレーラ(ドラムス)、ブルータル・トゥルースのフロントマン、ケヴィン・シャープ(ヴォーカル)、そして彼らの盟友であるメルヴィンズのバズ・オズボーン(ギター)という鉄壁のラインナップで結成、それぞれのバンドでの活動の合間を縫ってスタートした。各メンバーのルーツである“1980年代のハードコア・パンクを再現”をコンセプトに、ブラック・フラッグやポイズン・アイディアといったオリジネイター/第1世代のハードコア・スタイルを、第2世代の牽引者である彼らがプレイする、というものであり、ハード・ロック・バンドやメタル・バンドがディスチャージをカヴァーしたり“パンク・スタイル”をプレイするのとは異なる。リアルなハードコア・パンクで育ち、その本質を知り、リスペクトする彼らが心から楽しむために結成されたプロジェクトなのである。
2008年にはオズボーンが脱退。エンバリーが担当楽器をギターにシフトし、ベーシストとしてミスター・ブルータル・トゥルース、ダニー・リルカーが加入。完全にナパーム・デスとブルータル・トゥルースのハーフ&ハーフとなった。
現在は2014年のナパーム・デス来日公演でミッチ・ハリスの代役を務めたギタリスト、ジョン・クークが加入し、5人体制となったヴェノモス・コンセプト。3作目となる本作『キック・ミー・シリー VC III』では、各要素の配置バランスが格段に向上し、オールド・スクールのハード・コアへのリスペクトからスタートしたプロジェクトはもはや“ヴェノモス・コンセプト”スタイルとも言うべきサウンドへと進化を遂げている。日本盤にはLPヴァージョンに収録の「ロケット・サイエンス」をボーナス・トラックとして追加!
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2015年12月07日 18:34