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〈砂漠のブルース〉の伝道師=ティナリウェン、初ライヴ盤

Tinariwen

 

【世界的な絶賛を浴びてきたティナリウェンの初ライヴ盤】

トム・ヨークやサンタナ、ロバート・プラント、ブライアン・イーノにボノまでをも虜にし、2012年にはグラミーも受賞。トゥアレグ族の誇りを胸に<砂漠のブルース>を世界に広めたオリジネイターにして闘争のカリスマ、ティナリウェンが、その35年に及ぶキャリアにおいて初となるライヴ・アルバムを発表! 最新スタジオ・アルバム『Emmaar』を引っさげて行われた実に130公演を超える大規模ツアーの千秋楽にあたる2014年12月13日、パリはブッフ・デュ・ノール劇場でのステージを収録。



【スタジオ盤では味わえない強靭なグルーヴ】

やはり生の彼らは一味も二味も違う! 近年のスタジオ・アルバムではUS音楽シーンの多彩なゲストを招くなど、ますます多彩さと洗練に磨きをかけてきた彼らだが、ステージでの彼らは5本のギターにベース、パーカッション、手拍子&コーラス隊というシンプルかつ重厚な布陣で、バンドの真骨頂というべき骨太でタフな魅力を存分に楽しむことができる。圧巻のグルーヴで砂塵吹き荒れるサハラへと聴衆の意識を連れ去ったかと思えば、滋味深いスロー・ナンバーではその歌心で望郷の念を呼び起こす。一糸乱れぬ高度な演奏を繰り広げながらも、生ならではの野性味に溢れたサウンドには、スタジオ盤以上にダイレクトに魂を揺さぶられること間違いなし。75歳のティンデドラムの女王、ララ・バディをフィーチャーした3曲もただただ素晴らしい。臨場感に満ちた素晴らしい録音も特筆ものだ。



【これぞ真のレベル・ミュージック】

アルバム・ブックレットには本作の副題とも言うべき「OUKIS N’ASUF」というタマシェク語のメッセージが添えられている。英訳すると「SWEEPING THE BLUES AWAY」=「悲しみを吹きとばせ」。政治的弾圧で故郷マリを追われた彼らが、その悲哀や望郷の念を乗り越えんという思いが込められたというこの言葉。30年超にわたって権力と戦い続けてきたその不屈の魂がこの強靭なパフォーマンスの原動力となっているのだ。

 

掲載: 2015年12月18日 16:05