現代ウクライナ・ジャズを牽引するコンスタンチン・イオネンコのアルバム、日本先行発売
『ディープ・トーン・プロジェクト/フロウ』、『コンスタンチン・イオネンコ/ディープ・イマージョン』が相次いで日本発売、ウクライナ・ジャズの多彩な魅力とクオリティの高さが話題となっている中、現代ウクライナ・ジャズを牽引する人物、コンスタンチン・イオネンコによる最新オリジナル・アルバムが遂に完成。
キエフの朝靄に包まれたような、淡く澄みわたった美しきサウンド・デザイン。『ディープ・トーン・プロジェクト』の方向を推し進めた、ゆったりとした包容力。そして柔らかなフリューゲルホーンと浮遊感あるギターの音が際立つ、乾いた抒情美の世界。
メンバーはコンスタンチン・イオネンコ(b)、ドミトリ・ボンダーレウフ(flh)、アレックス・マクシミフ(g)、パヴェル・ガーリツキィ(ds)というピアノレスのクアルテット編成。
ドミトリとアレックスはベルリンをベースに活躍するミュージシャン。水彩画のような柔らかなトランペットの音色でサウンド・トーンを決めていくドミトリ、オランダの至宝ジェシ・ヴァン・ルーラーを師とするアレックスの浮遊感あるギターが存在を際立たせながら、イオネンコ特有の全体を見通すベース・プレイとアレンジは凄味すらある。
タイトルでありアルバム・コンセプトでもある『ノエマ』とは、オーストリアの哲学者フッサールが提唱した"ある対象に向かって知覚された人の意識"。繊細で内省的な音像ながら、ゆったりと大きなうねりを持った包容感は、現代ウクライナに生きる人の意識と空気を確実に反映している。ユーロ・ジャズ志向のファンにはたまらないセンシュアルなサウンド・ワールドの決定盤。
KONSTANTIN IONENKO『NOEMA』
1. カレイドスコープ Kaleidoscope (Konstantin Ionenko)
2. インプリンテッド・アサービティ Imprinted Acerbity (Konstantin Ionenko)
3. ファー・アウト Far Out (Konstantin Ionenko)
4. グラッシー Glassy (Konstantin Ionenko)
5. フォー・ドアーズ Four Doors (Konstantin Ionenko)
6. プレリュード Prelude (Konstantin Ionenko)
7. ノエマ Noema (Konstantin Ionenko)
8. ノヴェンバー November (Konstantin Ionenko)
コンスタンチン・イオネンコ(b)Konstantin Ionenko
ドミトリ・ボンダーレウ(flh) Dmitri Bondarev
アレックス・マクシミフ(g) Alex Maksymiw
パヴェル・ガーリツキィ(ds) Pavel Galitsky
2015年4月 マスク・スタジオ録音 (キエフ)
プロデュース:セルゲイ・クラシン
録音:セルゲイ・クロチキン
作曲:コンスタンチン・イオネンコ
日本先行発売
日本盤用ジャケット仕様
掲載: 2015年12月22日 21:27