クリス・ウォラ、デス・キャブ・フォー・キューティー脱退後の沈黙を破る7年振り新作
2014年に17年間在籍したデス・キャブ・フォー・キューティーを脱退したクリス・ウォラ。バンド脱退後の沈黙を破る約7年振りのセカンド・アルバム『テープ・ループス』が遂にリリース。
デス・キャブ・フォー・キューティーを脱退したことについて、クリス・ウォラは少しづつメディアに口を開くようになってきた。そして当アルバム『テープ・ループス』のリリースによって沈黙は大きく破られることになる。確かにアルバムのリリースだけでは十分な説明にはならないかもしれない。ただ、このインストゥルメンタルのアルバムを聴けば、彼の体内世界に近づくことは可能である。『テープ・ループス』はその見事な美しさを持って、静かであるものの動的なサウンドを提供している。アナログのループをベースにしたレコーディングの制約がありながら、クリスのコンポーザー&プロデューサーとしての能力は光輝いている。アルバムの豊潤なレイヤーが施されたアレンジを持って、その強力な複雑さは少しづつ明らかになる。
「僕はマウスのクリックやキーを叩くことによってテープのループを止めることはできないんだよ。そして、それこそがこのアルバムのポイントなんだ。デジタルでレコーディングやエディットをおこなうと、まるでスプレッドシートのなかで仕事をしているように感じるんだよ。そこは常に夢があるような場所ではないよね」とクリスは説明する。
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掲載: 2015年12月24日 11:12