純度100%スラッシュ・メタル!ロスト・ソサイエティ3作目のアルバム
ロスト・ソサイエティはフィンランド出身。サミー・エルバンナ(ギター、ヴォーカル)、アルットゥ・レソネン(ギター)、ミルコ・レーティネン(ベース)、オッシ・パーナネン(ドラムス)という4人組のスラッシュ・メタル・バンドだ。サミーを中心に2010年1月に結成。当初はメンバーの出入りが激しかったが、2011年の夏に現在のラインナップに落ち着き、それ以後、今日に至るまで不動の4人編成で活動を続けている彼ら。
2015年の夏から秋にかけて彼らはフェスティヴァル出演と独自のライヴで多忙を極めていたが、9月から10月にかけて3枚目のアルバム制作を開始、果たしてこの最新アルバム「BRAINDEAD」を完成させたのだった。「BRAINDEAD」というアルバム・タイトルが彼らの敬愛するEXODUSの曲名から採られたものであるか否かは今のところ不明だが、恐らくは何らかのインスピレーションを受けているものと思われる。
前2作のストレートでダイレクトなスラッシュ・メタル・スタイルを受け継ぎつつ、バンドにとって初のミドル/スロー・テンポ曲と呼べる“I Am The Antidote”やメロディアスなヴォーカル/コーラスを配置した“Only(My)Death”といったこれまでになかったタイプの楽曲も収録されており、彼らの音楽がここにきて更なるダイナミズムを打ち出すような仕上がりとなっている。新機軸を提示しつつバンドの本分であるファストでラウドなスラッシュ・メタル・ソングこそがメインであり、世のスラッシャーやヘッドバンガー達を残らず狂喜させること必至の会心作の登場である。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2016年01月26日 17:50