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ジャーマン・スラッシュ・メタル三羽烏、デストラクション最新アルバム完成

タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2016年03月09日 17:11

Destruction

 

2016年1月に開催されたスラッシュ・ドミネーション2016でも素晴らしいライヴ・パフォーマンスを見せたデストラクション。クリエイター、ソドムらと共に、ジャーマン・スラッシュ・メタル三羽烏に数えられる彼らは、そのクリエイターのリーダー、ミレ・ペトロッツァをして「デストラクションからの影響は大きい」と語らしめるほどの影響力を持っている。いや、「影響力を持っている」などという褒め言葉など、むしろデストラクションを過小評価していると言うべきかもしれない。30年を超える精力的な活動を通じ、彼らが後続のバンドに多大なる影響を与えてきたのは、何もスラッシュ・メタルという一つのフィールドにとどまらないのだから。

デストラクションのスタイルが、90年代以降のブラック・メタルに大きな影響を与えたことは、バーズムやダークスローンといったノルウェーのトップ・バンドの楽曲を聞けば明らか。露骨にサタンを賛美する歌詩、邪悪なヴォーカル、そして本来はマイナス・ポイントになるであろうリズム無視のドタバタ・ドラムまでが、ブラック・メタルというジャンルの形成に寄与しているのである。しかもそのドタバタ・ドラムが影響を与えたのは、ブラック・メタルだけではない。元ナパーム・デス、その後ゴッドフレッシュ、イェスーなど様々なユニットで活躍しているジャスティン・ブロードリックによれば、グラインドコアのパイオニアとも言うべきナパーム・デスの狙いは、初期デストラクション等のドタバタ感にあったというのだから、デストラクションが後続のエクストリーム・メタル群に与えた影響の大きさは、我々の想像を遥かに超えていると言える。ヴェイダー、ディフレッシュト、マーダックなど、デストラクションをカバーしているバンドは枚挙に暇がない。

そんなデストラクションが、2012年の『スピリチュアル・ジェノサイド』以来約3年半ぶりとなるニュー・アルバム『アンダー・アタック』をリリースする。1999年にオリジナル・シンガー/ベーシストのシュミーアが復帰し、『オール・ヘル・ブレイクス・ルース』をリリースした後は、基本的に1~2年というわりと短い期間でアルバムを発表し続けていた彼ら。3年半のブランクを経てというのは、まさに満を持してと言えるだろう。長期間スタジオにこもりきりになるのではなく、ツアーの合間に少しずつレコーディングしていくというスタイルをとることで、より高いクリエイティヴィティを実現したという本作は、シュミーア曰く「速くてキャッチーでオリジナル」。一聴すればそれとわかるいつも通りの強力なシュミーア節、マイク節満載、混ぜ物無しのこれぞスラッシュ・メタルという作品に仕上がっている。

アルバムのミックス・マスタリングを担当したのはおなじみ、もはやデストラクションの盟友とも言えるポルターガイストのギタリスト、V.O. プルヴァー。「アンダー・アタック」他全10曲に加え、ボーナス・トラックには、元々『インファーナル・オーヴァーキル』(85年)に入っていた「スラッシュ・アタック」のリ・レコーディング・ヴァージョン、そしてヴェノムの名曲『ブラック・メタル』のカバー(ブラジルのデス・メタル・バンド、クリジウンのアレックス参加ヴァージョンと、シュミーア単独ヴォーカル・ヴァージョンの2種類。後者は日本盤のみ!)を収録。