グレゴリー・ポーター、4枚目のニュー・アルバム
心に深く沁みる、ディープ・エモーショナル・ヴォイス。
自身4枚目のニュー・アルバムとなる本作『希望へのアレイ』は、2015年秋にニューヨークにてレコーディング。過去3作と同様、プロデューサーに長年パートナーシップを組んでいるカマウ・ケニャッタを今回も起用し、バック・ミュージシャンにはチップ・クロフォード(p)、アーロン・ジェイムス(b)、エマニュエル・ハロルド(ds)、佐藤洋祐(as)、ティヴォン・ぺコニット(ts)、アリシア・オラトゥヤ(Cho)、キーヨン・ハロルド(tp)、オンドレ・ピヴェック(org)など、グレゴリーと気心の知れたメンバーが参加して行われた。
アルバムには家族や愛するものへ向けた感動的なラヴ・ソングや、現代社会に向けたメッセージ・ソングまで様々な内容の楽曲が収録されているが、そのどれもがメロディアスでソング・ライターとしての才能をいかんなく発揮している。また唯一無二ともいえる独特のバリトン・ヴォイスは今作でも健在で、時に激しく、時に包み込むような優しさで歌われている。世界的な成功を収め、世界中をツアーで廻ってきたグレゴリーの人間としてまた一つ成長した新しい音楽を聴くことが出来る。
掲載: 2016年03月29日 18:32