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アラン・トゥーサン最新最期のスタジオ・アルバム&渾身のアンソロジー

Allen Toussaint

 

AMERICAN TUNES

アルバム『AMERICAN TUNES』は、プロデューサーのジョー・ヘンリーとの2回のレコーディング・セッションから成り立つアルバムである。1回目のセッションは、2013年、アラン・トゥーサンのニューオーリンズにあるホーム・スタジオで行われた。そして2回目のセッションは、ジェイ・ベラローズとデヴィッド・ピルチをリズム・セクションに、さらにはビル・フリゼール、チャールズ・ロイド、リアノン・ギデンズ、ヴァン・ダイク・パークス、グレッグ・リースらをゲストに迎え、2015年10月にロサンゼルスで行われた。

アルバムに収録されているのは、アラン・トゥーサンによるプロフェッサー・ロングヘアなどの楽曲のソロ・パフォーマンスに加え、自分の作品やデューク・エリントン、ファッツ・ウォラやポール・サイモンの楽曲らをバンドで演奏したもの。先日初来日公演を果たしたリアノン・ギデンズが、デューク・エリントンの「Come Sunday」、「Rocks In My Bed」でヴォーカルとして参加している他、ヴァン・ダイク・パークスが「Danza」ではセカンド・ピアノとオーケストラ・アレンジを、そして「Southern Nights」でもセカンド・ピアノを務めている。

またプロデューサーのジョー・ヘンリーにとって、本作はアラン・トゥーサンが2009年に発表したニューオーリンズのスタンダード・ナンバーを集めた『THE BRIGHT MISSISSIPPI』に続いてプロデュースを手掛けた作品である。このアルバムの他、彼はノンサッチからリリースされたハリケーン・カトリーナの被災者支援のチャリティー・アルバム『OUR NEW ORLEANS』、R&Bのベテラン・スターたちを集めた『I BELIEVE TO MY SOUL』、そしてエルヴィス・コステロとアラン・トゥーサンとのコラボレーション・アルバム『THE RIVER IN REVERSE』などでもトゥーさんと仕事を共にしている。

本作について、アラン・トゥーサンの子供達でありマネージャーも務めていた、アリソン・トゥーサン=ルボーと、クラレンス・レジナルド・トゥーサンはこう語っている。

「父は、選ばれた曲に対する深い理解と心遣いを持ってこのプロジェクトに取り組んでいただけでなく、彼の音楽的ヒーローであったプロフェッサー・ロングヘアに対する深い敬意を表していました。彼は、これらの素晴らしい名曲に、可能な限りのトゥーサン・タッチを加えていきたいと思っていたのです」。

プロデューサー、アレンジャー、ソング・ライター、スタジオのバンドのリーダー、そしてプレイヤー、さらにはシンガーとして八面六臂な活躍を見せ、ニューオリンズ・サウンドの魅力を世界に広めたアラン・トゥーサン。彼が未来へと伝えたかった「アメリカンの歌」、そして語り継ぐべき音楽的遺産がこのアルバムに込められている。

2枚組アナログLPレコードには、CD未収録曲3曲を追加収録!

 

 

 

THE COMPLETE WARNER RECORDINGS

アラン・トゥーサンが72年から78年にかけワーナー・ブラザーズに残した3枚のアルバム全楽曲と未発表の75年ライヴ音源10曲を特別収録した全42曲CD2枚組セット『THE COMPLETE WARNER RECORDINGS』。2003年ライノ・ハンドメイドとして全世界2,500セット限定で発売され、即刻売り切れた《幻》のタイトルが待望の初一般市販商品化!

プロデューサー、アレンジャー、ソング・ライター、スタジオのバンドのリーダー、そしてプレイヤーとして八面六臂な活躍をした。ザ・バンドの名作『カフーツ』に収められた「ライフ・イズ・ア・カーニヴァル」のホーン・アレンジやラ・ベルのスーパー・ヒット「レディ・マーマレード」のプロデユースを筆頭に数多くの忘れられない業績を残している。その傍ら発表した自らのアルバムは70年代型ニューオーリンズR&Bの模範としていずれも誉れ高い。本作『THE COMPLETE WARNER RECORDINGS』にはそんなトゥ-サンの魅力がぎっしりつまっているのだ。

日本未発表ライヴ録音(1975)9曲収録!さらに2003年発売時のデジタル・リマスタリング(ビル・イングロット/ダン・ハーシュ)をそのまま継承!ビリー・ヴェラによる愛情溢れる解説もアップデートを加えた形でブックレットに収録される。

掲載: 2016年05月06日 14:31