ポップ・グループの再来!? メルト・ユアセルフ・ダウン待望の新作
煽るヴォーカル!咆えるサックス!渦巻くパーカッション!中枢神経にヒリヒリと突き刺さる鋭利でダンサブルなトライバル・グルーヴは!!!~ファクトリー・フロアー~バトルスのファンまでブッ飛び確実!
当時からヤバい臭いをプンプン放っていたロンドンの先鋭アングラ・ジャズ楽団=元アコースティック・レディランドのピート・ウェアハム(sax)が2012 年に結成した無国籍トライバル・パンク・バンド=メルト・ユアセルフ・ダウン。サックス×2、ドラム、パーカッション、ベース、そしてヴォーカルという変則的な6人編成で繰り出す過激で踊れる異能サウンドは瞬く間に話題となり、2013年のデビュー・アルバム『Melt Yourself Down』は日本盤リリース無しにも関わらず、ここ日本でも輸入盤が大ヒットを記録。2014 年にはバンド名の由来ともなった御大ジェイムス・チャンスともライヴ共演を果たすなど、評価・知名度は増すばかりだ。そんな彼らがアナログ限定リリースのライヴ盤『Live At The New Empowering Church』(2014) を挟み、3年ぶり2作目のスタジオ・アルバム『Last Evenings On Earth』をついに解き放つ!
ギターの代わりに2 本のサックスを全面フィーチャーし、ポップ・グループやジェイムス・チャンスのようなニュー・ウェイヴ~ポスト・パンクの狂騒を現代に蘇らせる彼ら。前作ではまだアコースティック・レディランドの尾を引いたかのようなドープなアングラ感が目立ったが、この新作は明らかに“突き抜けた”仕上がり! 荒削りだったサウンドメイクはいい意味でグッと洗練され、楽曲としてのまとまりも遥かに良くなり、ますますダンサブルにキャッチーに変貌。しかも、それと同時に持ち前の凶暴なエネルギーまでパワーアップして、パンキッシュな爆発力が激増しちゃってるんだから、これを進化と呼ばずして何と言う?! 中近東ともアフロともつかない無国籍でダビーな過激サウンドはもはや中毒性のかたまりで、英語、仏語、クレオール語に加え謎の自作言語まで織り交ぜてシャウトするモーリシャル出身:クシャル・ガヤ(ズン・ズン・エグイの一員としても活動中)のヴォーカルもますます存在感抜群!
掲載: 2016年05月18日 14:01