ガンマ・レイのカイ・ハイセン初ソロ・アルバム
1985年にハロウィンのヴォーカル兼ギタリストとしてミニ・アルバム『ハロウィン』でデビュー。専任シンガーのマイケル・キスクを迎えてリリースしたセカンド・アルバム『守護神伝 - 第一章』、サード・アルバム『守護神伝 - 第二章』がヨーロッパや日本で高く評価され、一躍人気バンドへと躍り出た彼らだが、これらの作品で、“アイム・アライヴ”や“フューチャー・ワールド”といった名曲を残したカイも一目置かれた存在となる。
その後ハロウィンを脱退したカイは新バンド、ガンマ・レイを結成。メロディック・スピード・メタルにクイーンからの影響を取り入れるなど、独自のスタイルを提示。カイがヴォーカルも兼任するスタイルになった4thアルバム『ランド・オブ・ザ・フリー』、5thアルバム『サムホエア・アウト・イン・スペース』ではよりドラマティックになったスタイルを展開。コンポーザー、ギタリストとしての圧倒的な才能を披露し、その人気を決定的なものとする。
そんなカイが初となるソロ・アルバム『XXX~スリー・ディケイズ・イン・メタル』を完成させた。今作はベースにヘヴン・シャル・バーンのギタリストであるアレックス・ディエッツ、ギターにガンマ・レイのアルバムで共同プロデュースやエンジニアを務めたエイク・フリース、ドラムにカーカスのダニエル・ウィルディングを迎え、ガンマ・レイ以上にストレートなヘヴィ・メタルが特徴的な一枚。王道を追求しつつ、アグレッシヴに攻めたような楽曲が並び、30年のキャリアを誇るカイならではのメタル魂に溢れた作品となっている。