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70'sブラジリアン・グルーヴの名作2タイトルが紙ジャケで復刻

ARTHUR VEROCAI_BANDA

 

ブラジリアン・インスト・ファンクを代表する超名盤バンダ・ブラック・リオ『マリア・フマーサ』と、70's ブラジリアン・グルーヴの頂点に君臨する奇跡の名品アルトゥール・ヴェロカイ『アルトゥール・ヴェロカイ』の2作が、初回限定生産紙ジャケット仕様で復刻!

 

Banda Black Rio

ジョルジ・ベン、チン・マイア、トリオ・モコトーなどと並び70 年代ブラジルに沸き起こったブラック・リオ・ムーヴメントの中心的存在として活躍した名ファンク・バンド、バンダ・ブラック・リオの歴史的ファースト・アルバム(1977 年)が久々のリイシュー!

ファンクを基調にジャズやサンバをはじめとするブラジルの多彩なリズムを取り入れたそのサウンドは、ドス黒いグルーヴが渦巻きながらも洗練とポップさがあまりに高次元で融合されており、今聴いても衝撃的。M1、3、4 などオリジナル曲のキラーぶりもさることながら、アリ・バホーゾM2“Na Baixa do Sapateiro”やルイス・ゴンザーガM6“Baião”などブラジル音楽の父というべき巨匠の古典も取り上げ、オリジナルなファンク・サウンドへと変貌させる強烈なブラジル魂にも感服。エドゥ・ロボの名曲カバーM7“Casa Forte”はモス・デフ“Casa Bey”のサンプリングネタとしても有名。

 

 

Arthur Verocai

1972 年、軍事政権真っ只中のブラジルにひっそりと生み落とされて以来、まるで暗闇の中で強烈な重力を纏いながら妖しく光り輝く恒星のように、多くの人を惹き付け、その存在を膨張させてきた恐るべきアルバムが今また世に解き放たれる・・・。

アルトゥール・ヴェロカイ。アレンジャー/プロデューサーとして60 年代からイヴァン・リンスやエリス・レジーナ、ガル・コスタ、ジョルジ・ベンといった大物MPB アーティストを手掛けてきた真の奇才。彼の1st アルバムにして、02 年に復帰アルバムをリリースするまでの唯一作でもある本作では、エレピやホーン、ストリングスが織りなす一聴洒脱なメロウ・グルーヴの中に、ヴェロカイの狂気とでもいうべき屈折感やアシッド・サイケ感、スピリチュアリティがむせ返るほどに充満した圧巻の音絵巻が繰り広げられる。エレガントなメロウ・グルーヴM2「Pelas Sombras」、宇宙的なフォーキー・インストM3「Sylvia」、ファンキーな本作の白眉M4「Presente Greco」の名状しがたい素晴らしさ。そしてM7「Na Boca do Sol」のあまりに華麗なイントロは、MF ドゥーム「Orris Root Powder」やスクールボーイQ「Put in Work」、カレンシー「Sunroof」、日本のIO「Dig 2 Me」といったヒップホップ・アーティストのサンプリングにより今もシーンに衝撃を与え続ける。ブラジル音楽ファンにとっては、トニーニョ・オルタやパウロ・モウラ、ホベルチーニョ・シウバといった名手たちの参加も見逃せないだろう。

90 年代以降、レア・グルーヴ視点による本作の“再評価”により急激にその存在は神格化され、00 年代にはLA の映像作家B+ とエリック・コールマンによる< Mochilla >によってムラトゥ・アスタトゥケと共にシーン最前線へと復帰を果たした奇才アルトゥール・ヴェロカイ。すべてはここから始まった。本作は、世代・ジャンルを超えて影響を与え続けてきたシュギー・オーティスの『Inspiration Information』やマルコス・ヴァーリの『Previsão do Tempo』などと同様、今なお唯一無二の存在感を放つまさに奇跡の名品である。

タグ : 【World】復刻&発掘 リイシュー

掲載: 2016年07月20日 16:19