ジェイド・ジャクソン (Jade Jackson) 、〈2017年注目すべきカントリー・アーティスト10人〉に選ばれた若きSSWがデビュー
ローリング・ストーン誌が〈2017年注目すべきカントリー・アーティスト10人〉に選び、八フィントン・ポストも高く評価する、若き女性シンガー・ソングライター、ジェイド・ジャクソン。ブルーグラス・シチュエーション誌が「一部ハンク・ウィリアムズ、一部スミス」「ポーカーフェイスと繊細さのユニークな組み合わせ」と表現する、ロマンティックでムーディ、そして長いアメリカン・ミュージックの流れを受け継ぐカントリー・ロックを奏でる彼女のデビュー・アルバム『GILDED』が発売となる。
カリフォルニアのサンタ・マルガリータにある小さな街で生まれ育ったジェイド。父親のレコード・コレクションから音楽を知ったという彼女は、13歳の頃からギターを弾き、曲を作り始めるようになり、高校に上がる頃には、地元でのライヴを通じて徐々にファンを集めるようになっていた。そして高校を卒業する頃にはおおよそ300曲ほど作っていたという。
そんな彼女にとって音楽が個人的逃避以外のものになるのは、初めて両親無しで行ったコンサートでソーシャル・ディスト―ションを見た時だった。サウス・カリフォルニアの伝説的バンドがヘッドライナーでステージに立つのを見た時、彼女はこう感じたと語っている。「(フロントマンの)マイク・ネスがステージに上がって、観客の熱気を感じた時、何かが私に火をつけたの。私もあのステージに立ちたいって思った。その日まで自分がパフォーマンスをしたいと思っていたなんて気づいてもいなかった。その時から自分の人生が変わったの」
そのすぐ後に、ジェイドはバンドを結成し、マール・ハガード、ロージー・フロレス、ドゥワイト・ヨアカムなどの大物たちと同じステージに立つなどの経験を積んだ彼女は、その過程で自分の人生を決めたと言っても過言でないソーシャル・ディスト―ションのフロントマン、マイク・ネスと出逢うこととなった。ジェイドの母親がマイクの妻の友人で、その妻から友人の娘がパフォーマンスすることを聞いた彼は、彼女の指導者になり、アルバムのプロデュースをすることを申し出たのだった。
そのマイクに見守られながら、完成したのが本デビュー・アルバム『GILDED』である。そこには、ルシンダ・ウィリアムズの強さや、エミルー・ハリスの自身に満ちたメロディー、ジョージ・ジョーンズやハンク・ウィリアムズのミュージシャンシップ、さらには、その年らしいスミスやザ・ガン・クラブのエモーショナルさなど、彼女の地に流れる様々な音楽的バックグラウンドが感じられる。このアルバムには、ほとばしる若さとアメリカン・ミュージックの伝統の両方が息づいているのだ。
アルバムからは先行トラックとして「Finish Line」を公開。聴くものの心を揺さぶる曲の多くがそうであるように、この曲もまた痛々しいまでのパーソナルな経験が、高らかな宣誓や反抗の音楽作品へと昇華したものである。アルバムには、この他エンジン音からスタートするメランコリックな「Motorcycle」や、アップテンポの「Good Time Gone」も収録されている。
彼女とのコラボレーションについて、マイク・ネスはこう語っている:「彼女のポテンシャルを信じられなければ、このアルバムを引き受けなかっただろう。ここに収録されている曲は素晴らしいし、毎週、一緒に作っていくうちに、どんどん命が吹き込まれていったんだ。彼女は、古き良き伝統を受け継いだ魂を持っていて、それがソングライティングやパフォーマンスに表れている。彼女は真に唯一無比で、リアルでユニークなんだ。彼女は俺を信用してくれたし、俺も彼女がすごいものを作ってくると信じていた。それを彼女は実現したんだ」 ちなみに彼女は、kの夏、ソーシャル・ディスト―ションとの全米ツアーも確定している。
古き良きアメリカン・ミュージックの魂を受け継ぐ、若きシンガー・ソングライター、ジェイド・ジャクソン。豊かな音楽の大地に芽吹いた種が、逞しくその根を張り、可憐で艶やかな大輪の花を今咲かせるのだ。
タグ : SSW シンガーソングライター
掲載: 2017年06月12日 12:05