ビョルン・マイヤー(Bjorn Meyer)、デイビット・ビレルズ(David Virelles)他、ECM 9月リリース作品
Bjorn Meyer / Provenance
ECMではこれまでもソロ・ベース・アルバムの伝統がある、本作は初のエレクトリック・ベース・ギター・ソロ作品。「この楽器はテクニカル的にはアコースティックではないが、演奏される空間の特性に深く影響される。音響が私の作曲や即興に影響を与えるさまざまな方法は、常に驚きとインスピレーションの源。このソロ・プロジェクトには第2のメンバーがいるんだ。それは演奏する部屋だよ!」とMeyerはいう。ルーガノのAuditorio Stello Molo RSIでの録音は、その豊かな音響がMeyerの微妙な演奏の細かいディテールを引き出している。
David Virelles / Gnosis
キューバはサンチアゴ出身、現在はニューヨークを拠点に活動する現在最注目のピアニスト/コンポーザーの一人の新作が早くも登場。David Virellesは次から次へと新しいことに挑戦。深い文化的なルーツを持ち、広範囲にリーチできる作品となっている本作はトランスカルチャーと伝統、キューバ音楽の複雑なタペストリー(聖なるものであり、世俗的でもあり、儀式的なものも含む)を語っているが、これはVirellesのようなインプロヴァイズのアートに精通している才能あるコンテンポラリー・プレイヤーにしか表現できない。管楽器、木管楽器、打楽器全てが本作での役割を果たしVirelles曰く「いくつかの家族が1つのユニットで機能していく:このダイナミズム方文化交流を象徴する。」と。Virellesのピアノとアフロ・キューバンの音楽史の伝承に深く関わってきたRoman Diazのヴォーカルとパーカッションが中心となった超強力作品!
Stefano Battaglia / Pelagos
ピアニスト、Stefano Battagliaは通常のピアノとプリペアード・ピアノの両方を演奏するが、本作はその両方の演奏を存分に楽しむことのできる2枚組ライヴ・アルバム。自身のオリジナル、積極的なインプロヴィゼーション、アラブのトラッド "Lamma Bada Yatathanna"の2つのヴァージョンで構成されたイタリアでのライヴ。メロディックかつ発明的なテクスチャーの数々、中には睡眠的魅惑も有しているが、これらは実際のコンサートとお客様なしのクローズド・セッションの両方を収録。バタグリア曰く、 「全く新しい劇作法をもったすばらしい形」となったそう。
Anja Lechner, Agnes Vesterman / Silvestrov: Hieroglyphen der Nacht
ウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフの80歳の誕生日、9月30日に合わせて、ソロ・チェロと2台のチェロのための音楽を収録した『夜のヒエログリフ(Hieroglyphen der Nacht)』がリリースされます。
Danish String Quartet / Last Leaf
2002年に設立され、2017年現在最も刺激的な若き弦楽四重奏団として知られているデンマーク弦楽四重奏団は、現代音楽とコアなクラシックのレパートリーに対し新たな視点でその本質を浮き彫りにしています。同時に彼らは北欧の民俗音楽の世界にも驚くべき見事な方法で取り組んでいます。2014年のアルバム『ウッド・ワークス(Wood Works)』(ダカーポ・レコード)はレフトフィールドでヒットし、コンサート演奏でも世界の聴衆を魅了してきました。そして今回デンマーク四重奏団はECMとの新たな録音に、彼らの民族音楽プロジェクトを選びました。
タグ : ECM
掲載: 2018年01月22日 10:07