コダック・ブラック(Kodak Black)、ミックステープ『Project Baby2』が遂にCD化
有り余る才能と波乱万丈の生き様がそのアーティスト性に強烈なコントラストを作り出している、HIPHOP界の若き新星、KODAK BLACK(コダック・ブラック)。今年2月にドロップした「Tunnel Vision」が米ビルボードのソング・チャート最高位6位を記録する大ヒットとなったのに続き、初のフル・スタジオ・アルバム『PAINTING PICTURES』が全米3位を獲得し、期待の若手ラッパーとして大きな人気と注目を集める一方で、昨年から今年にかけ、逮捕、保釈、保護観察違反、収監と世間を騒がせてきた。今年6月に刑期を終え出所した彼が、『PAITING PICTURES』に続くミックステープ『PROJECT BABY 2』を8月に発表した。そのミックステープが遂にCD化となる!
2013年のブレイク作『PROJECT BABY』の続編でもある本作には、London On Da Trackがプロデュースを手掛けた「Roll In Peace (ft. XXX Tentacion)」や、MigosのOffsetが参加した「Built My Legacy」を始め、彼の長年コラボレートしてきたDyrykやBen Billionsがプロダクションを手掛けた曲も収録!
米The Faderから「アメリカで最も忙しいティーンエイジ・ラッパー」と評されたKodak Blackは文字通り、現在HIPHOPシーンで間違いなく最高に激アツなニュー・アーティストの1人であろう。フロリダ州ポンパノ・ビーチ出身の彼は12歳からラップを始め、2013年、16歳の時にリリースしたミックス・テープ『PROJECT BABY』がブレイク!「Shoula Woulda」のヒットとともに、注目を集めた。 2014年にリリースされた『HEART OF THE PROJECT』からは、「Skrilla」や「SKRI」などのトラックがChris BrownやDrakeから絶賛を集めた。2015年にATLANTICと契約。2016年にリリースしたミックス・テープ『LIL B.I.G PAC』はビルボードのヒートシーカーズ・チャートで18位にエントリー、PITCHFORKからも高い評価を集めた。
2016年にはCOMPLEXから「2016年注目すべき20のアーティスト」、そしてVIBEから「2016年に注目すべきラッパー」の1人に選ばれたKODAK BLACK。今年に入ってからも、MTV ビデオ・ミュージック・アウォードでベスト・ニュー・アーティストにノミネートされたり、またビルボード誌の「Under21リスト」に選ばれたり、大ヒット・サウンドトラック『FAST & FURIOUS 8(LATEST RELEASE(ワイルド・スピード アイスブレイク)』にPnB Rock、A Boogit Wit Da Hoodieとの「Horses」が収録されたりと、その人気と注目度もHIPHOP界の外へと広がっている。
しかし最近何と言っても大きな話題となっているのは、先日ビルボード トップ100のNo.1に輝いたCardi Bのデビュー・シングル「Bodak Yellow」が、KODAK BLACKと彼の「No Flockin'」からインスパイアされたということだろう。KODAK自身、「Bodak Yellow」のリミックスを手掛けており、曲の更なるヒットに火をつけたという。
米ビルボード誌の「Under21リスト」に選出された際、「俺はもっと色々学ぶ必要があった。これまで上手くやれてきたかなんて分からない。でも俺は、これまでの過ちの中から学んでいるんだ」と語ったKODAK BLACK。その才能と波乱万丈の生き様がどこへ行くのか、またどんな音楽へと昇華されていくのか――要注目である!
タグ : ラップ/ヒップホップ
掲載: 2017年10月27日 13:05