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メイシオ・パーカー(Maceo Parker)、14年振りのスタジオ・アルバム『It's All About Love』

Maceo Parker

photos by Boris Breuer

 

ジャズ/ ソウル界の大御所、メイシオ・パーカーの久々の新作!スタジオ録音としては、2004 年以来で、実に10 年あまりの時を越えています!

言うまでもなく、60 年代、帝王ジェームス・ブラウンのバック・ホーンズ、JB's のメンバーであり、ジョージ・クリントン、プリンスとも共演。その存在は、親分のジェームス・ブラウンと共に、まさしくアイコン!90 年代は、当時のソウル・ジャズ・ブームにものって、ソロ作として数々の名作をリリース。『ルーツ・リヴィジテッド』をはじめ、ケルンのライヴハウスをアトランタ化させたともいわれる演奏を収録した『ライフ・オン・プラネット・グルーヴ』などは、全盛のソウル/ファンクにどっぷりハマったファンの記憶にいまなお、刻まれている存在といえるでしょう。

そんなメイシオも、今年2018 年2月14日で、75歳!ジャケットからは、お年を召した姿を感じますが、その芸風には変化なし!曲目も示す通り、ジョニー・テイラー、ボビー・ウーマック、アイズレー・ブラザーズ、スティーヴン・スティルズ、そして、最近、ジャズのフィールドでもよくカヴァーされるスティーヴィー・ワンダーの“イズント・シー・ラヴリー”まで!

オープニングで飛び出す“フーズ・メイキング・ラヴ”でつかみも抜群!バックにはドイツの名門WDR ビッグ・バンドの面々がついたホーンズ、ドラムには、プリンスやビヨンセのバックもつとめたコラ・コールマンを従えて、往時のグルーヴ感を最大限追随。ハモンドの音もレトロ感を醸し出す中、御大メイシオは、サックスはもちろん、ヴォーカルも味に飛ばしていきます!

ヨーロッパ録音、ヨーロッパのメンバーを中心とすることにより、泥臭さというより、ソフィスティケートされた印象ですが、名曲が放つメロディの力は甚大!ボビー・ウーマック作、ウィルソン・ピケットのヒット曲“アイム・イン・ラヴ”など、メロウな演奏の極み。オリジナルも思わず聴いてみたくなるような、安定感も抜群の一枚です!

メンバー:
Maceo Parker (as & vo) , Carroll Dashiell (e-b), Paul Shigihara (g), Frank Chastenier (piano & hammond B3), Cora Coleman (ds)
WDR Big Band Cologne arranged & conducted Michael Abene
trumpet: Wim Both, Rob Bruynen, Andy Haderer, Ruud Breuls, Frank Wiese,
trombone: Ludwig Nuss, Andy Hunter, Shannon Barnett
bass trombone: Mattis Cederberg
alto sax, woodwinds: Johan Hörlen, Karolina Strassmayer, Olivier Peters, Paul Heller
baritone sax, woodwinds: Jens Neufang percussion: Marcio Doctor

掲載: 2018年01月17日 16:03