ダン・オーバック・プロデュース!ソニー・スミス(Sonny Smith)の新作『ROD FOR YOUR LOVE』
甘酸っぱく、懐かしい、でもちゃんと明日を向いている、ローファイ・ガレージ・ポップ・サウンド。ザ・ブラック・キーズのダン・オーバックがこだわりを持ってお届けするミュージック・レーベル、イージー・アイ・サウンドの第4弾リリースとなるのが、サンフランシスコのインディー・カルト・ヒーロー、ソニー・スミスの新作『ROD FOR YOUR LOVE』 !ほんわかなメロディーとハーモニーが降りそそぐ、陽だまりが似合うギター・アルバムの誕生だ!
ザ・ブラック・キーズのダン・オーバックがこだわりを持ってお届けするミュージック・レーベル、イージー・アイ・サウンド。そのレーベルからの第4弾リリースとなるのが、一部で熱狂的な人気を持つ、サンフランシスコのシンガー・ソングライター、ソニー・スミス(Sonny Smith)のニュー・アルバム!サンフランシスコ出身のソニー・スミス。架空のバンド100組による100枚のシングルを制作するという前代未聞のインスタレーション・プロジェクト”100 Records"で全米の注目を集めたり、自らのバンド、Sonny & The Sunsetsでの活動を通して、カルト・ヒーロー的な人気を誇るミュージシャンである。Fat PossumやPolyvinylといったレーベルからアルバムやシングルをリリースしていた彼が、ダン・オーバックのレーベルと契約することになった経緯は、ダンが自身のサイド・プロジェクト、THE ARCHSのツアーでソニーの曲をカヴァーしているのを聞いたことから。そこから彼に連絡を取ったソニーは、気づけばスタジオを予約されていたという。
本作『ROD FOR YOUR LOVE』に収録されている楽曲は、ソニーと彼のツアー・バンドが全米ツアーの終盤でレコーディングされたもの。プロデュースを手掛けたのは、ダン・オーバック。ナッシュヴィルで全米ツアーを終えた、ソニーと彼のバンドは、その足で同都市にあるダン・オーバックのスタジオへ向かい、アルバムのトラック・ダウンに取り掛かったという。そうして完成したアルバムは、彼の作品の中でも特にパーソナルな面を掘り下げたものとなり、自身の感情を露わにしたソングライティングは、余分なオーバーダブや装飾を省くことによって、より曲とバンドに焦点が当たったものとなっている。「ナッシュヴィルに辿り着き、ダンと一緒に仕事をし始めて、楽しい、ギター・アルバムを作ろう。イレギュラーなものは、一切必要ない。とことん純粋なものを作りたかったんだ」そう、ソニー本人も語っている。
古い写真を通して昔の彼女を思い出す、どこかレトロで甘酸っぱいローファイ・ポップ・ソング“Pictures Of You”を始め、シンガー・ソングライター、エンジェル・オルセンとのハーモニー・パートの応酬がまるで、恋人たちの会話のように聴こえてくる“Burnin'Up”など、アルバムには、愛や喪失、そして現代社会で日々生きることなど、誰もがふとした瞬間に感じたり、思ったりすることを綴った歌が10曲収録されている。ソニーが本作で目指したのも、新鮮さと懐かしさを同時に感じるような、過去をリスペクトしつつ、未来も見据えたアルバムだったという。ほんわかなメロディーとハーモニーが降りそそぐ、陽だまりが似合うギター・アルバム『ROD FOR YOU LOVE』は、そんなソニーの目標が実現した1枚と言えるだろう。
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掲載: 2018年02月16日 11:50