ブライアン・イーノ(Brian Eno)が影響を受けた曲を集めたコンピ『これでイーノだ!~天才ブライアンのありえないジュークボックス(Brian's Imaginary Jukebox: Discreet Ruminations and Oblique 45s)』
ポップスから電子音楽の古典的名曲までブライアン・イーノが影響を受けた様々なジャンルの曲を集めた二枚組コンピレーションで、グラム・ロックからアンビエント、ハウスと変貌を続ける彼の音楽を紐解く鍵となる興味深い作品。
ディスク1には彼がカヴァーした「ライオンは寝ている」(トーケンズ)、「フィーヴァー」(リトル・ウィリー・ジョン)のオリジナルを初め「ジップ・ア・ディー・ドゥー・ダー」(ボブ・B・ソックス)、「ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」(サム・クック)、「ダイヤと真珠」(パラドンズ)といった王道のポップスから「恋のスーパー伯爵」(ジーン・チャンドラー)といったイロモノ的楽曲までポップ・ミュージックの中で彼に影響を与えた24曲を収録。ディスク2は彼のアンビエント・サウンドに影響を与えた「ロンリー・ウーマン」(オーネット・コールマン)、「ソー・ホワット」(マイルス・デイヴィス)や電子音楽の祖であるエルセ・マリー・パーゼ、オットー・ルーニング、ダフネ・オラム、ウラジミール・ウサチェフスキーらの作品、ジョン・ケージ、リゲティ・ジェルジュなどの現代音楽家の作品など17曲を収録。
解説: 赤岩和美
掲載: 2018年05月15日 12:41