<6月15日公開>タワー店長によるセレクト・アイテム〈マスターズチョイス〉
2018年6月15日公開
邦ロックでは語れない。ひりついたサイケデリアに背筋が凍る
Klan Aileen『MILK』
後期ゆらゆら帝国~坂本慎太郎、CanやNEU!を思わせるミニマルなリズムと凶暴なノイズ、気怠く抒情的な世界感が不気味な美しさを放つ。サーストン・ムーアやクラウド・ナッシングスとも共演経験のあるこの2人組は、邦ロックを軽く飛び越え、「異端」という言葉が似合う。
オススメ⇒(1)(2)(4)(5)(8)
京都店 :坂下
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ニュータウン第二世代型ポストロックバンド
corner of kanto『星の庭』
関東の端から、ポストロック×日本語グランジバンドが登場。Tortoise、ogre you asshole等からの影響を受けている彼ら。一聴すればそれがよくわかる。リード曲の「浅川」は必聴。硬質な音の奥に響くヴォーカルの声が心地よい。
八王子店:佐藤(由)
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White Zombieの名盤再現ライヴ
Rob Zombie『Astro-Creep: 2000 Live Songs Of Love, Destruction And Other Synthetic Delusions Of The Electric Head』
1995年のWhite Zombieの名盤「Astro-Creep: 2000 - Songs of Love, Destruction and Other Synthetic Delusions of the Electric Head」を2016年にRob Zombieにより再現したものが遂にリリース。楽曲の素晴らしさを改めて感じる内容に涙。
川崎店:奥本
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速い、渋い、あの頃の最高のメロディックパンクがここに
MEXICAN AGE『Para MexicoA』
90年代に青春を捧げたパンクキッズの皆さん、ヤバイのあります。NOFX直系の速くて渋くてエッジの効いたメロディックパンクバンド、それがこのMEXICAN AGE。NOFX、Pennywise、Descendents等の90年代メロディックパンク~ハードコアへの愛とリスペクトを感じるショートチューン全18曲。もうイントロから鳥肌涙物…。 カッコいいってこういうことだと思い出させてくれてありがとう。
静岡店:佐藤
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あの山下達郎氏の多重録音も彼の影響を受けたというAORの名盤
Chris Rainbow『White Trails: Expanded Edition』
若い頃に「THE BEACH BOYS」「FOUR SEASONS」などを聞いて育ったということもあり、彼一人で多重録音した繊細でいてその美しいコーラスとドリーミーでメロウなサウンドが実に秀逸なアルバム。AOR関連の本には必ずと言っていいほど掲載される名盤が久々の再発。しかも今回はエキスパンデッド・エディションで3曲のボーナストラックが追加収録。これは買うしかありません。
町田店:和賀
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マック・デマルコからポール・マッカートニー好きを魅惑するSSW
Ari Roar『Calm Down』
テキサス州ダラス出身のSSW、Ari Roarのプロジェクト。ザ・ビートルズやザ・ゾンビーズに影響を受けたという今作について、「サウンドはただ本当にシンプルで力強い。短くて要を得た曲だから、リピートして聴くのにはもってこいのアルバムだ」とは本人談。たしかに心地良い、全15曲、最短1:09・最長2:28というショートチューンに畳みかける、60年代のポップを現代風にアレンジした軽やかなメロディ集。
横浜ビブレ店:松島
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北欧ピアノトリオの人気廃盤作品が国内盤初CD化で蘇る
Phronesis『Organic Warfare』
日本でも人気のスウェーデン出身ピアニスト、マグナス・ヨルトを擁するピアノトリオがこのフロネシス。ピアノトリオファンが発売当時(2007年)、その素晴らしい内容から話題となった1stアルバムが、廃盤を経て遂に奇跡の国内盤初CD化!北欧ジャズの耽美さと繊細さに、しっかりリズムを聴かせる独特な世界観を堪能できます。
広島店:山口
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キャリア初のフルアルバム
paionia『白書』
昨年4年ぶりにシングルをリリースしたpaioniaのキャリア初フルアルバム。「正直者はすぐに死ぬ」というタイトルからも感じる、まっすぐでフォーキーな世界観に身も心もえぐられます。慌ただしい現代を生きるすべての人へ捧げたい、日々を大事にできるようにきっとなる1枚。
神戸店:雪松
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スティーリー・ダン書下ろしシングル「FM」収録
Original Soundtrack『FM』
映画自体は日本未公開だがサントラ全米5位のヒット。目玉はスティーリー・ダンのオリジナルアルバム未収録曲シングル「FM」リンダ・ロンシュタットのライヴ音源、他イーグルス、ドゥービー・ブラザーズ、ボストン、ビリー・ジョエル、ボズ・スキャッグス、ジェームス・テイラー等々、大物アーティストのしかもヒット曲がズラリ。
梅田大阪マルビル店:村越
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新作はレベル・ミュージック、ボブ・マーリー好きなら要チェック
Ziggy Marley『Rebellion Rises』
レゲエの神様ボブ・マーリーの長男ジギー・マーリー、少年時より父のスピリットを受け継ぐ活動はレゲエシーンのアイコン的存在。前作より2年ぶりの作品はレベル・ミュージックに回帰したルーツ・ロックでまさに父譲り!ポジティヴなメッセージにメロディ・センスも安心・安定の良質ルーツ・レゲエ。弟スティーヴン・マーリーも参加。
難波店:真志田
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ブラックキーズも絶賛する20代トリオロックバンド
Dewolff『Thrust』
07年10代で結成。現代を60年代に導くトリオバンドの最新作。ブラックキーズ、TEN YEARS AFTERの前座を務めてきただけあってクオリティは申し分なし。時にブルース、時にサイケデリックなそのロックサウンドは完全に60年代。古臭くはなく、むしろ往年のロックサウンドの普遍的カッコよさを思い知らせてくれる1枚。
梅田NU茶屋町店:曽我部
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大阪発、最強オルタナティブ・ロック・バンド
than『蚕 -kaiko-』
幾度かのメンバーチェンジを経て現在のメンバーに至る、2011年結成の大阪のオルタナティブ・ロック・バンド、than 待望の1stアルバム。圧倒的なライブ本数に裏打ちされた実力と様々な楽器を取り入れる多様性。化学反応起こりまくりでオルタナティヴな表現の可能性をどこまでも感じさせてくれる大傑作がここに誕生。
あべのHOOP店:小室
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新世代ネオソウルの歌姫が放つスムース&メロウな極上デビュー盤
Nai Br.XX『Wasted Callaway』
アーティスト名は「ネイ・ブリックス」。90'S R&Bの香りを放つ極上のサウンドと、優美な歌声はまさに極上の一言。あのSadeやErykah Baduなどを彷彿とさせる耽美な世界観は必聴!2015年作でインターネットを通じて瞬く間に世界中に波及した名曲(8)はじめ、適度な浮遊感が心地良い(2)など深く聴き込める楽曲満載のネオソウルの逸品。
名古屋パルコ店:藤瀬
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100点満点の復活作、往年のエモ・サウンド再び
The Get Up Kids『キッカー』
90年代USエモ・シーンの代表格、2011年の復帰作以来となる7年ぶりの新作EPをUSインディの名門
福岡パルコ店:岩谷
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もう、笑っちゃう程、カッコイイです。新世代ガールズ・ロックンロール・バンド、サンダープッシー
Thunderpussy『Thunderpussy』
(1)曲目「Speed Queen」で全ハードロック・ロックン・ロール好きの心を鷲掴み…オープニングのドラミング、雷ギターリフ、フェミニンなヴォーカルどれをとっても超一流。また、ミドルテンポな曲もずっしり腰にくるあの感じ…こんなの待ってました。パール・ジャムのギタリスト、Mikeもギターで参加。
名古屋近鉄パッセ店:西村
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CD 8枚組で2,651円(税込)
Elvis Presley『Complete 1956-1962 Albums』
1枚あたり331円。1956年から1962年にリリースされたオリジナル・アルバムに加え、シングル・コンピやサウンドトラックを含め17作品をCD8枚に収めたボックスセット。この低価格なら買いです。新規ライナーノーツ(英語のみ)やレアな写真を収めた20ページのブックレットも楽しめます。
久留米店:頴原
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未だに、スライダーズ以上のR&Rバンドを俺は知らない・・・
THE STREET SLIDERS『The SingleS』
デビュー35周年記念のシングル集。「みんな持ってるよ」って?いやいや、今回最新リマスター&Blu-spec仕様で格段に音質が良いです。しかも当時8cmシングルでリリースされていたJOY-POPS「GET OUT OF MY MIND」(超名曲)も収録。今回改めて聴き直して感じたのは、結局スライダーズのようなR&Rは、スライダーズでしか聴けないってコト。
アミュプラザ博多店:屋良
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鈴木 英人のジャケットと共に永遠の夏の定番
山下達郎『For You』
山下達郎、82年の代表作にして日本ポップス史における最高峰の1枚。そのソングライティングはもちろん、青山 純(ds)、伊藤 広規(b)という鉄壁のリズム隊を軸に構成された演奏の比類なき完成度は特筆すべきもの。「Sparkle」、「Loveland,Island」などのファンク~ハネもの系楽曲が海外のクラブシーンでも人気が高いのもうなずけます。
那覇リウボウ店:古田
タグ : マスターズチョイス
掲載: 2018年06月15日 12:00