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佐野清彦、曽我傑、多田正美による即興演奏グループGAPの貴重音源『プラクティカル・コンサート』が復刻

GAP

佐野清彦、曽我傑、多田正美によって1970年代中期に始まった即興演奏グループGAPだが、現在ではその名を知る人は少ない。2017年に40年ぶりに集結してライブを行ったことが契機となり、この埋もれた音源が世に出ることになった。竹筒やドラム缶など素朴な素材に加えて、当初からオシレーターやシンセなどを使い、タージ・マハル旅行団に比肩するフリー・インプロヴィゼーションを展開していた。とりわけ美学校で小杉武久の薫陶を受けた多田にとって、GAPはいわば、現在のMarginal Consortに連なるミッシング・リンクなのであった。

GAPのメンバーが小学生向けに行っていたワークショップ「カタカタ音楽教場」の活動報告書「カタカタ通信」の、奇跡的に残っていたオリジナルプリント(A1サイズ、1978年9月発行の第2号)をセットにしたスペシャル版も同時発売。

こちらは千葉県内の青少年センターで行われたものが記録されており、床にまかれた指示カードに従って音を出す現代音楽的なアプローチの学習。その具体的な報告の他に、音楽教育や演奏行為に対する、メンバーによる批判や考察が書かれていて、子供向けとは到底いえないハードな読み物。「カタカタ音楽教場」に関する多田の証言で構成した別紙の解説を加え、紙袋入りで限定50。

【収録曲】
DISC1
1.プラクティカル・コンサート (1976)
DISC2
1.エロス・ミュージック (1978)

掲載: 2018年08月23日 10:09