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Julian Lynch(ジュリアン・リンチ)2013年以来となるアルバム『Rat’s Spit』

Julian Lynch(ジュリアン・リンチ)アルバム『Rat’s Spit』

ニュージャージー出身で現在はウィスコンシンをベースに活動しているJulain Lynchの2013年以来となる新作アルバムが完成。2000年代のインディ・ミュージック・シーンを牽引したレーベルのひとつ、Olde English Spelling Beeからリリースした『Mare』がPitchforkで8.5点のベスト・ニュー・ミュージックを獲得し、注目を集めた彼だが、Real Estateへの加入もあり、2013年以降ソロ作をリリースしていなかった。しかしついに新作ソロ・アルバムとなる『Rat’s Spit』が完成。

Tears for Fears、Yes、Cocteau Twins、Kate Bush、George Clintonの自主制作のソロ・レコード、Brian Eno、そしてSteve Vaiの『Flex-Able』などにみられるより偏重なポスト・ザッパ・プロダクションなどからインスピレーションを得ており、Lynchのエレクトリック・ギターへのユニークなアプローチは、Robert Frippのレガート演奏、Henry Kaiserの拡張テクニック、そしてAdrian Belewのミディ・ピックアップによるアナログ・シンセのレイヤリングなど、楽器のより型にはまらない手法と可能性を探求している。

もちろんこれまでの延長線上にあるサウンドだが、多彩なコーラス・ワーク~サイケデリックなギター~シンセ~エフェクトのレイヤーはより的確且つ多重になり、時に朧げに沸き立つように、時に一体感を纏ってダイナミックにと、変幻自在且つドリーミーに展開。

ウィスコンシン大学マディソン校で民族音楽学を学んだ後、スミソニアンフォークウェイズレコーディングのために働いていという経歴を持つ彼らしい、国籍も飛び越え、ローファイ・ベッドルーム・ポップからニューエイジ・フォークへと飛躍した一大傑作の誕生。

解説・歌詞・対訳: 清水祐也(Monchicon!)
日本のみでCD化

 

【収録曲】
01. Catapulting
02. Meridian
03. Rat’s Spit
04. Floater
05. Peanut Butter
06. Baa
07. Strawberry Cookies
08. Hexagonal Field
09. Reallu
+ボーナス・トラック収録予定

 

【JULIAN LYNCH(ジュリアン・リンチ)】

Julian Lynch(ジュリアン・リンチ)

Julian Lynchはニュージャージーはリッジウッド出身で、現在はウィスコンシンを拠点にしているマルチ・インストゥルメンタリスト/シンガー・ソングライター。ウィスコンシン大学マディソン校で民族音楽学を学んだ後、スミソニアンフォークウェイズレコーディングでも働いていた。4トラックで曲を録音し始め、2008年から2010年にかけて2枚の7インチ、2作のCD-R作品、Olde English Speling Beeから2作のレコードをリリース。中でも2010年にリリースした『Mare』はPitchforkにてベスト・ニュー・ミュージックを獲得し、大きな話題となった。

そしてニュージャージーの盟友レーベルUnderwater Peoplesから2011年と2013年にアルバムをリリースしたものの、その後ソロ活動は一旦休止する。2016年にはReal Estateにギタリストとして加入し、そちらの活動にフォーカスしていたが、遂に2013年以来となる新作ソロ・アルバムが完成した。

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2018年12月18日 17:48