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シンガー・ソングライター酒井尚子のデビュー作!石若駿・黒田卓也ら参加/ポップなのに、切ない。ジャズとR&Bが重なる新しいメロウネス

酒井尚子『THE LIGHT』

凛としたテンダー・ヴォイスから都市の日常風景や、センシティヴな人の心のうつろいがメロウに響きわたる。

グレッチェン・パーラト、ベッカ・スティーヴンス他 現代ジャズ・ヴォーカル・カタログを多数保有するレーベル〈コアポート〉が、初の日本人女性ジャズ「系」ヴォーカリストをリリース。NYのニュースクールで学び、その後も独自のライヴ&作曲活動を続けている兵庫県出身のシンガー・ソングライターのデビュー・アルバム。

そのサウンドの特徴はスウィートなR&Bの感性をベースに宿らせながら、ジャズのテイストもコーティングされた絶妙なポップ・フィーリング。様々なレイヤーが交わったコンテンポラリー・サウンド。瞬時に光と影の表情を同居させる切ないヴォーカルでいながら、どこまでも自然体の空気感。さらに高音域の吐息は清冽なエモーションを解き放つ。英語詞と日本語詞それぞれで感じられる、淡い光が差すような心持ちブルーでいて飾りのない声質は聴き手の心のひだに歓びと潤いを与える。

全曲がオリジナル曲。時には内省的な歌詞と、自然に湧き出るという様々な曲タイプは、サウンドから伝わる繊細な感性と共にすべて酒井尚子の色彩となっていき、ナチュラルなヴォーカルとのコントラストをさらに美しく、希望溢れるものにしていく。

全7曲中、石若 駿が初の他アーティストへのプロダクションとして「Unseal」「It’s」「月の花」「I see」の4曲に参加。名作『SONGBOOK』で披露した世界とも重なるヴォイシングや音響が、酒井尚子の世界と共鳴していく。さらに三好功郎を始めとする実力派ミュージシャンも多数参加しているばかりでなく、NY時代からの盟友、黒田卓也も1曲「月の花」にゲスト参加。

酒井尚子『THE LIGHT』

01.Unseal
02.It’s
03.月の花
04.I see
05.Wrong
06.The Light
07.エイト

All songs written and composed by Naoko Sakai
Produced by Naoko Sakai
Arranged by Shun Ishiwaka (M-1, 2, 3)
Arranged by Isao “Sankichi” Miyoshi, Naoko Sakai (M-5, 6, 7)

Shun Ishiwaka (ds, p, b, organ, synths, perc) ※M-1, 2, 3, 4
Takuya Kuroda (tp) ※M-3
Isao “Sankichi” Miyoshi (g) ※M-5, 6, 7
Vagabond Suzuki (b) ※M-5
Kiyohiko Senba (ds, perc) ※M-5
Yuka Tsukamoto (as,ss,horn arr) ※M-6
Naka Tsukamoto (ts,horn arr) ※M-6
Marie Tsukamoto (bs,horn arr) ※M-6
Hideaki Hori (p) ※M-6, 7
Yuji Ito (b) ※M-6, 7
Hidenobu “Kalta” Otsuki (ds) ※M-6, 7

掲載: 2018年12月28日 12:28