日本全国を縦断中!Yukon Blonde(ユーコン・ブロンド)アルバム『Critical Hit』で日本デビュー
80年代のグルーヴィー(死語でも良い)なリズムが身体を揺らし、スイートなメロディー(死語でも良い)が人間関係について歌うファーストトラックの「Too Close To Love」タイトルからして甘酸っぱい夏の爽やかな思い出が蘇る「Summer in July (7月の夏)」は、そんな思い出がないという方にも擬似的な思い出を与えてしまう位映像が見える曲だ。
ポストパンキーなビートに乗せて出会い系アプリについて歌う「Feeling Digital」は、現代の出会い系アプリユーザーの心を鷲掴みにするだろう。「Crazy」でシンガロングなサビの後にハミングできるようなシンセサウンド・フレーズを持ってきたり、「The Bluffs」のシーケンサーサウンドもEDM以後のポップ・ミュージックの流れをきちんと汲み取っていて、単なる80’s懐古主義ではなく、しっかりと現代の音として鳴っている。「Painting On A Smile」や「This Is Spain」では、感動的で壮大なサウンドスケープを奏で、バンドとしての懐の深さを感じさせる。こうした楽曲が後半にあることで中だるみせず、次から次に聴きたくなってきて、ストップボタンを押す事が出来ない。
【収録曲】
01. Too Close to Love
02. Love The Way You Are
03. Emotional Blackmail
04. Cry
05. Hardly Even There
06. Feeling Digital
07. Summer in July
08. Crazy
09. The Bluffs
10. Painting on a Smile
11. Dear Nancy
12. This is Spain
13. Ritual off the Docks
【Biography】
Yukon Blondeはカナダのケローナ出身のバンドで2009年からはヴァンクーヴァーをベースに活動をしている。You Say Party! We Say Die!との仕事で知られるショーン・コールをプロデューサーに迎え、2010年にデビューアルバムをリリース。「2010年カナダで最もブレイクしたアーティスト10」に選ばれるなど、華々しいデビューイヤーを過ごした。
その勢いは止まる事を知らず、2012年にリリースしたセカンド・アルバムではカナダのグラミー賞であるJuno Awardにノミネートされた。2015年はHey Rosetta! とのコラボでアルバム未収録”Land You Love”を政治へのプロテスト・ソングとしてリリースするなど、社会的な一面も持ったバンドである。
タグ : UK/US INDIE
掲載: 2019年01月15日 09:20