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2019年要注目のインディー・ロック・バンド=WALLOWS(ワロウズ)待望のデビュー・アルバム登場

2019年要注目のインディー・ロック・バンド、WALLOWS(ワロウズ)、待望のデビュー・アルバム『NOTHING HAPPENS』登場!

2019年要注目のインディー・ロック・バンド、WALLOWS(ワロウズ)。サウス・カリフォルニア出身の彼らは、昨年チェックすべきアーティストの一組として話題を集めてきたが、待ちに待ったフル・アルバムを3月にリリースすることを発表した。Braeden Lemasters(ギター/ヴォーカル)、Cole Preston(ドラムス)、そしてDylan Minnette(ギター/ヴォーカル)からなるトリオ編成のWALLOWS。サン・フェルナンドの音楽プログラム”JOIN THE BAND"をきっかけにバンドを結成した彼らは、10代のほとんどをライヴとソングライティングの実力と業を磨くことに費やしていたという。Cole曰く彼らは「サンセット・ストリップで育ったようなもので」、何と10代でWhiskey-A-Go Goのステージにも立っていたという。そして2017年。まだバンド名もはっきり決めてないままに(当然レーベルもマネージメントにも所属していなかった)4曲のシングルをリリースした彼らだったが、やがてWALLOWSと名乗るようになるが、その年リリースしたキャッチ―なナンバー“Pleaser”が、SpotifyのGlobal Viralチャートの2位に躍り出て、注目を集めるようになる。

それを切っ掛けに彼らはATLANTICとの契約を手にし、2018年4月デビューEP『SPRING』をリリース。米Billboardのアナログ・アルバム・チャートで15位を獲得したほか、TIMEやStereogumといった米メディアから高い評価を受けた。またEPからのシングル“Picture Of Girls”は、アメリカのオルタナティヴ・スペシャリティ・チャートでも好調な動きを見せ、2018年の年間チャートの4位を獲得したほか、米音楽情報ブログ、IDOLATORでも2018年ベスト・シングル100の1枚に選ばれている。またそのヒットもあってか、彼らは全米人気TV番組「The Late Late Show with James Corden」にパフォーマンス・ゲストとして出演を果たす。同時にライヴ・バンドとしても、ロラパルーザやオースティン・シティ・リミッツなどに出演、経験と実力を積んでいくのであった。まさに満を持してのリリースとなるニュー・アルバム『NOTHING HAPPENS』。ロサンゼルスのサージャント・スタジオで、プロデューサーにSt.Vincentなどを手掛けたJohn Congletonを迎えてレコーディングされた本作は、スパイク・ジョーンズの映画からビートルズの最も狂騒的な要素、ベッドルーム・ポップにローファイなHIPHOP、そして70年代のポスト・パンクまで、彼らが受けてきたありとあらゆる影響があちこちに覗く、次に何が出てくるか全く予想がつかない、しかしどこか懐かしく、心の深い所で共感できるような1枚である。どこか混沌とした、とっちらかった印象を受けるのは、このアルバムが、今20代前半となったメンバーが自らを振り返り、“青春のどうしようもない混乱や、混沌とした、それでいて扱いにくい、もてあましそうになるほどのエモーション”を捉えているからである。そう、『NOTHING HAPPENS』には、成長することへのメランコリーと、前へ進むことへの慎重な決意が危ういバランスをとっている1枚なのだ。

アルバムからの先行シングルとしてリリースされている“Are You Bored Yet”は、シンガー・ソングライターのClairoをフィーチャーした1曲。どうしようかと揺れ動く、ティーンの恋愛あるあるな迷いを捉えたこの曲では、女性シンガーソングライターのClairoがゲスト・ヴォーカルとしてフィーチャーされている。またレトロなカラオケ・バーを舞台にしたDrew Kirsch監督のミュージック・ビデオには、俳優のNoah CentineoやVampire Weekendのツアー・メンバーでもあるBrian Jonesがカメオ出演している。この他にもJoy Divisionのベース・ラインを中心としたミニマリズムにインスピレーションを受けたという“Remember When”や、ギターのリフとピアノが叩き付けるようなリズムとともに混沌とした高揚感を作り上げていく“Treacherous Doctor”、そして浮遊感のある、スローで壮大なラスト・ナンバー“Do Not Wait”まで、ほろ苦く、甘酸っぱい、そしてやるせなくも、どうしようもなく浮かれ騒いでいた青春の光と影を描いた楽曲たちが本作には収録されている。

「俺たちが14歳の頃から言ってことの一つに、自分たちにとって重要なバンドのアルバムに自分たちがぶっ飛ばされたように、俺たちも聴いた人をそんな気持ちにさせるアルバムを作りたいってことがある」そう語るのはCole。「大きくなる間、自分たちのデビュー・アルバムについて何度も話していたんだけど、このアルバムは一緒にやってきた自分たちの最高に率直な宣言だと思う」Dylanはそう付け加え、さらに続ける。「聴いた人が、自分たちのそんな想いを感じたり、曲に自分なりの意味を見つけ出してくれたらすごくいいなと思う。さらに、自分でも何か作りたいと思うようになってくれればね」自分たちが音楽から受けたインスピレーションを聴いた人にも伝えたい――そう願うWALLOWSのほろ苦く、甘酸っぱい"青春インディー・ロック・アルバム”『NOTHING HAPPENS』の完成である。

【収録曲】
01.Only Friend
02.Treacherous Doctor
03.Sidelines
04.Are You Bored Yet? (feat. Clairo)
05.Scrawny
06.Ice Cold Pool
07.Worlds Apart
08.What You Like
09.Remember When
10.I’m Full
11.Do Not Wait

 

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2019年03月15日 13:16