Alan Broadbent Trio(アラン・ブロードベント・トリオ)最新アルバム『New York Notes』
1947年生まれ、ニュージーランド、オークランド出身のアラン・ブロードベント。ディスカヴァリー・レーベル等からピアノ・トリオ作品等を続々と発売し、日本でも人気のピアニストである。ナタリー・コールやダイアナ・クラール、ポール・マッカートニー等、数多くのシンガーの作曲や編曲でも有名。最新ピアノ・トリオ・アルバムがSavantレーベルから登場。
本作はアラン・ブロードベントの自宅にあるプライベートスタジオで2018年に録音された音源。ボストンのバークリー音楽大学時代からの友人であるベーシストのハービー・Sと、LA時代にプレイをしていたドラマーのビリー・ミンツと気心の知れあった同年代の三人が円熟した息のあった演奏を展開している。
収録曲はブロードベントのオリジナル3曲を含む全9曲。オープニングにふさわしい軽快な4ビート“Clifford Notes”は文字通りクリフォード・ブラウンに捧げたオリジナル。続く2曲目のジジ・グライスの“Minority”はブロードベントが影響を受けたビル・エヴァンスのアルバム「Everybody Digs Bill Evans」のオープニングに収録されている曲。他にも珠玉のバラード曲“ I Fall in Love Too Easily”や“On a Misty Night”等、まさにブロードベント節が満載である。「息の合った三人のテレパシーに近いコミュニケーションがこのセッション全体にわたり幅広い感情や、優美さ、素朴さ、ソウルフルさ、そしてちょっとしたブルースフィリーングのヒントを与えたりと、自然の成り行きで録音されたご機嫌なアルバムに仕上がった。」と語るブロードベント
レコーディング・エンジニアもハービー・Sが務め、まさにブロードベントの音を知り尽くしたサウンドに仕上がっている。オーソドックスなプレイスタイルを好むピアノ・トリオ・ファンに特にお勧めしたい作品です。
【収録曲】
1. Clifford Notes 8:44
2. Minority 8:18
3. I Fall in Love Too Easily 7:10
4. Continuity 8:32
5. Crazeology 5:09
6. On a Misty Night 5:40
7. Waltz Prelude 6:28
8. 317 East 32nd Street 4:39
9. Fine and Dandy 7:38
【メンバー】
Alan Broadbent (p), Harvie S (b), Billy Mintz (ds)
Recorded at RVS Studio in April and November 2018
掲載: 2019年04月23日 10:37