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Sigur Ros(シガー・ロス)、99年の世界デビュー作『Agaetis Byrjun(アゲイティス・ビリュン)』20周年記念豪華復刻

Sigur Ros

アイスランドのポスト・ロック・バンド、シガー・ロス。彼らにとっての世界デビュー作であり、Qマガジンが「20世紀最後の大傑作」、ピッチフォークが「21世紀初の重要バンド」と絶賛したセカンド・アルバム『アゲイティス・ビリュン (Agaetis Byrjun)』が発売されてから、2019年の6月で20年を迎える。

その『アゲイティス・ビリュン』の発売20周年を記念する"アニヴァーサリー・エディション"リリースとなる。CD4枚からなる""エクスパンデッド・エディション"には、オリジナル・アルバムに加え、貴重なレア音源、そして1999年のライヴ音源を収録したもの。

CD1に収録されているのはオリジナル・アルバム。そしてCD2&3に亘って収録されているのは、1999年6月12日、『アゲイティス・ビリュン』の発売を記念して行われたレイキャビックのIsleska Operanでのライヴ。アイスランドのラジオ局の為に録音されたこの音源が、95分の完全版として聴けるのは20年前のラジオでの生放送以来となるが、当時ラジオ用の収録をおこなったビルギル・ビルギソンと元メンバーのキャータン・スヴェインソンが今回の20周年記念エディションの為に新たにミックスしている。またこのライヴは、オリジナル・ドラマーのアウグスト・グンナルソンが参加した最後の公演でもあった。

そしてCD3とCD4に収録されているのは、貴重なレア音源の数々。ここに収められているものは、メンバーの個人アーカイヴから集めたもので、中にはメンバー自体がその存在を長らく忘れたいたものも多く含まれている。レア音源集の選曲はメンバー自らが行い、『アゲイティス・ビリュン』収録曲の初期ヴァージョンや、最終的にアルバムに収録されなかった曲のデモ、など『アゲイティス・ビリュン』の制作におけるシガー・ロスの試行錯誤を垣間見ることの出来る音源も多く収録されている。その中には、ラベルの無いカセットに収録されていたものや、ガイド・ヴォーカルのデモや、スピードが異なる別ヴァージョン、オリジナルとは異なるエンディングのヴァージョンや、ホープランディックさえも入っていない歌詞の無いヴァージョンなども含まれている。また長年その存在が分からなかった、ヨンシーとキャータンのファルセットが印象的な「Debata Mandire」も注目に値するだろう。この他、ライヴ音源やシングルのB面曲なども、このレア音源集に収められている。

1999年にリリースされた本作で、世界的な大ブレイクを果たす、シガー・ロス。アルバム・タイトルが意味する"A Good Beginning"そのままに、彼らにとって世界への新たな船出となった傑作が、発売から20周年、新たな形で再び我らの前に姿を現す。

タグ : リイシュー ロック復刻&発掘

掲載: 2019年05月16日 18:42