Possessed(ポゼスト)33年ぶり復活のニュー・アルバム『Revelations Of Oblivion』
デス・メタルの生みの親はポゼストである。この意見に反対するものは多くないだろう。そのポゼストが、33年ぶりにニュー・アルバムをリリースするというのだから、これは2019年エクストリーム・メタル界最大の事件だ!
伝説的バンドの復活作となると、期待と不安が入り混じるのが当然というもの。ポゼストと言えば、ジェフ・ベセーラの元祖デス・メタル・ヴォーカル、後にプライマスに加入するラリー・ラロンドの変態ギター・リフ、そしてマイク・ススによる「独特すぎる」ドラミングが、その3本柱と言えるだろう。だが、現在のポゼストに、ラロンドもススもいない。となれば、不安も大きくなろうというもの。しかし、何の心配もいらない。黙って『レヴェレイションズ・オブ・オブリヴィオン』を聴いてみるがいい。これがポゼストでなくて何であろう。一切の衰えがないどころか、進化すら感じさせるベセーラのヴォーカル。ラロンドのリフをよく研究していることが伺えるギター陣。ドラムだけは、演奏、音質ともに非常に21世紀的なものになっているが、これはバンドにパワーを与えこそすれ、まったく違和感を覚えさせない。(マイク・ススのドラミングを再現できるドラマーなどいないだろうけど。)往年のファンたちの、膨れ上がった期待を軽く超える仕上がりになっているのだ!ポゼストはデス・メタルの生みの親にして、現在もトップランナーであることを証明してみせたのだ。
改めて言う。あのポゼストが、33年ぶりにニュー・アルバムをリリースする。しかもポゼスト以外何ものでもないアルバムを。これが2019年エクストリーム・メタル界最大の事件でなくて、何であろう。
日本語解説書封入/歌詞対訳付き
【収録曲】
01. チャント・オブ・オブリヴィオン
02. ノー・モア・ルーム・イン・ヘル
03. ドミニオン
04. ダムド
05. ディーモン
06. アバンダンド
07. シャドウカルト
08. オーメン
09. リチュアル
10. ザ・ワード
11. グレイヴン
12. テンプル・オブ・サマエル
【メンバー】
ジェフ・ベセーラ (ヴォーカル)
クラウデオス・クレイマー (ギター)
ダニイェル・ゴンザレス (ギター)
ロバート・カルデナス (ベース)
エミリオ・マルケス (ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2019年05月30日 16:59