Girl Band(ガール・バンド)、4年振り2作目のアルバム『The Talkies』
歪みを効かせたギターサウンドに凶暴かつソリッドな硬質サウンド、聴く者の数倍上を超えてゆく圧倒的熱量のヴォーカル・スタイルで、NMEやPitchforkをはじめとする多数メディアでデビュー前から期待の新人枠などで取り上げられ、さらには来日も果たし圧巻のパフォーマンスで強烈な印象を残したアイルランド・ダブリン発のポストパンク/ノイズロック・バンド、ガール・バンドがデビュー作『Holding Hands With Jamie』以来、実に4年振り2作目『The Talkies』を〈ROUGH TRADE〉よりリリース。
デビュー作のリリース以降はデモ制作や、各自がパートを作曲しアイデアを集め、それを切り刻んでパソコンに取り込みコラージュするという方法で音を再構築したのが今作であり、ダブリン郊外にある大邸宅「Ballintubbert House」でレコーディングされた。
「アルバムの元となったアイデアは、いろいろな意味で、この家を音で表現するということだった」とフロントマンのアラン・ダガンが語るように異質な建築構造がバンドの激変するサウンドをさらに独特なものにしており、バンドのベーシストで本作のプロデューサーも兼任したダニエル・フォックス曰く、ドラムは踊り場と地下室でそれぞれ1回ずつ録音され、プロダクションの過程で両方の音を組み入れるなど、実験的な方法で制作されている。
リスナーの耳へヒリヒリと直に迫ってくる脅迫的な音とその間を揺れ動く不協和音、ハイエナジーかつダークなヴォーカルのグルーヴ感、さらには炸裂するスネアドラムに目紛しく変化するバンド特有のギターサウンドは、ロックの破壊的衝動を完璧に表現している。
国内流通仕様盤CDには解説書・歌詞対訳が封入され、限定輸入盤LPはブルー・ヴァイナル仕様でのリリースとなる。
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掲載: 2019年06月13日 10:54