〈アーティストが選ぶ夏に聴きたいオススメ3選+αは?〉Yosuke Shimonaka [Gt.](DYGL)編
今作はPalma VioletsやYuck、Childhoodの作品を手がけてきたRory Attwellをプロデュ―サーに迎え、60年代後半から70年代にかけてのサイケデリックなプログレッシヴ・ロック、あるいは耽美なポストパンクといった、バンドのフェイバリットでもあるアーカイヴを自身の作品に解放した内容となっている。
アレンジにおいては、バンド楽器以外のピアノやシンセサイザー、サックス、ツィター、はたまた打ち込みに到るまで、ポストプロダクションに創意工夫を凝らしつつ、これまでのDYGLには見られなかった持続的でサイケデリックな楽曲や、AORフィールなミディアム・ナンバーなど、多様性を担保しながらも、さりとてDYGLらしさである、血の通ったシンプルでストレートな強さは今作においても健在だ。そして、その中にある「歌」は艶と存在感を増し、登場人物である彼・彼女たちの夢と葛藤の物語をストーリーテリングする。
DYGL - Don't You Wanna Dance in This Heaven? (Official Video)
DYGL - A Paper Dream (Official Video)
▼選盤テーマ:アーティストが選ぶ夏に聴きたいオススメは?
The Sea and Cake『The Sea and Cake』
夏はただでさえ暑いのに、それに加えて忙しい世の中ですから、余計暑い。そんな時にこのアルバムを聴くと肩の力が抜けて暑さもちょっと和らぐような気持ちになるのでこのアルバムを選びました。自然体な雰囲気がありながらも、それと同時にミュージシャンの深みをアレンジやフレーズ、もちろん演奏のうまさなど随所から感じることができます。だからと言って難解ではない。名盤です。
Joao Gilberto『Chega De Saudade』
夏はボサノバ。僕はボサノバとかジャズに傾倒したことはないのですが、ジョアンジルベルトはおそらく音楽が好きな方はどこかで一度は聴くものではないでしょうか。この方の音楽も聴いてる側には、恰も昔から知っている音楽かのようにすんなりと入ってくるのに、やるとなると本当に深く、難しい。なるべく大きなスピーカーで、美味しい飲み物を飲みながらリバーブとコードの美しい響きを味わいたいですね。
João Gilberto - Rosa Morena
Beat Happening『You Turn Me On』
マネージャーの山口さんがツアーの時にこのアルバムを車で聴けるように持ってきてくれたのがきっかけでこのアルバムを知りました。アルバム全体としても良いですが、特にGodsendという曲が大好きです。夏の蜃気楼のようにすぐに消えてしまいそうな淡い雰囲気をたたえながら、ひたすら繰り返される力強いギターのストロークが、永遠に終わらないような夏を連想させて切ない気持ちになります。
▼選盤テーマ:夏に観たいオススメの映画は?
映画『Motorcycle Diaries』
夏の本質とはやはり冒険でしょう。若いエルネストが旅を経て人々と出会い成長するっていう言葉で言うとありきたりなストーリーラインかもだけど、ひたむきなエルネストの性格なのか、はたまた後の革命家の姿を連想させるからなのか、各シーンが確実に胸を打ちます。ロードムービーの中でも一際ポジティブなメッセージを持っていると思うので、自信を持ってお勧めできる夏にぴったりな作品だと思います。
▼2019年はタワーレコード日本上陸40年になります。タワレコに関する印象深いエピソードを教えてください。
渋谷タワレコは僕の渋谷で待ち合わせる時の定番です。友達を待ちながらCDを探したり、視聴したり、それでそのまま買ったり。僕を待っている人もそうしていると思います。いつもお世話になっております。
オフィシャルページURL:https://twitter.com/dayglotheband
オフィシャルツイッターアカウント:@dayglotheband
あの人気アーティストが選ぶ!夏に聴きたい&観たい作品を大特集!
カテゴリ : キャンペーン | タグ : タワレコ夏のオススメ
掲載: 2019年07月16日 18:00