Wilco(ウィルコ)、通算11作目のスタジオ・アルバム『ODE TO JOY』
ジャンルに縛られず、実験的な試みを重ねながら、豊かな創造性を磨いてきた、イリノイ州出身のロック・バンド、ウィルコ。その彼らが約3年振りとなる、通算11作目のニュー・スタジオ・アルバム『ODE TO JOY』をリリースする。
シカゴにある彼らのスタジオ、The Loftでレコーディング及びミックスダウンされた本作は、世界が政治的、そして文化的にも激動の時代を迎えている中、挑戦的にも楽しい空気に溢れている。タイトルが示唆するように、これは"歓喜の歌”を集めたアルバムなのだ。そのアルバムに収録されているほとんどの楽曲が形となるための“発射台”となったのは、2018年に『WARM』、2019年に『WARMER』と立て続けにソロ・アルバムを発表したほか、自伝も発売したジェフ・トゥイーディと、ドラマーのグレン・コッチェだったそう。またそのジェフ・トゥイーディ曰く、本作は「一枚岩のようにがっしりと固まった構成にデリーケートな感情がぶら下がった、本当に壮大なフォーク・ソングから成り立っている」作品であるという。
アルバムからの第1弾シングルとなる「Love Is Everywhere (Beware)」。この曲についても、ジェフは以下のように語っている。
「憎悪よりも愛のほうが勝っているはずだ。そうだろ?そこまで確信を持てるほど、俺はポジティヴではない。何はともあれ、自分がベストな自分であるための最良のモチベーションは、必ずしも同一視することではない、ってことに確信を持ち始めている――自分が心地よく過ごせる家族や友人の輪の外にも愛を広げるべきじゃないだろうかと考えている自分を窮地から救ってくれた感じがするんだ」そして彼はこうも続ける。
「だから・・・この曲は自分にとって一つの警告のようなものである。そう、愛はどこにでもある、でも気を付けるべきだってね!それによって、もっと創造したいという自分の本分から自分を解放させてはならないってね」
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掲載: 2019年07月26日 18:13