Camila Meza(カミラ・メサ)ワールド・ワイドにその存在を知らしめた作品『Traces』が国内盤化
チリ、サンティアゴ出身、現在NYを拠点にして、全世界的に脚光を集めるカミラ・メサ。ワールド・ワイドにその存在を知らしめた作品『Traces』(Sunnyside)の国内盤リリース!
マット・ピアソンをプロデューサーに迎え、キーボードにシャイ・マエストロ、リズムセクションにマット・ペンマン、ケンドリック・スコットを迎えるという豪華な布陣。カミラは、かねてからライアン・ケバリー・カタルシス、ファビアン・アルマザンのバンドの一員として活動し、作品にも参加。その魅力は、すでに現代ジャズ・シーンを中心に話題になっていましたが、ニューヨーク・タイムズもカミラの才能を絶賛。アーロン・ゴールドバーグは「マルチ・タレントとして、また即興的なものを交えたシンガー・ソング・ギタリストとして、世界で最も素晴らしい才能をもった一人」と語っています。
オーガニックでナチュラルなヴォイス、正確な器楽的歌唱も見せ、バンドと一体化しながら、サウンドを拡張していくヴォーカリーズ、カート・ローゼンウィンケルが進化させたコンテンポラリーな軌道に乗ったギター・サウンド、パット・メセニー・グループの世界にも通じるスペイシーでヴィジュアルを想起させるソング・ライティング・・・そんなカミラは、一人のシンガー、プレイヤーとしてのみならず、時代を切り拓いてきたクリエイターの系譜に連なるものさえ感じさせます。
本作は10曲中6曲が書き下ろしのオリジナル。参加メンバーとストーリー性も豊かにイマジネーションを広げていくオープニングを始め、アコースティック・サウンドをベースにサッシャル・バサンダニとスウィートなデュエットを聴かせ、オーガニックなサウンドが魅力的なM2などヴァリエーションも豊か。また注目は、彼女が曲や演奏の中に込めたメッセージ。夢を実現する思いを、鳥に託して描いたオープニングを始め、それぞれの歌には、NY で生きるアーティストのしなやかさが、彼女独自のポジティヴなマインド、オーラと共に宿っています。
4曲のカヴァーも、カミラらしい楽曲。祖国チリのイコンとも言うべき、ビクトル・ハラのM6や、ベティ・カーターがニース・ジャズ・フェスティヴァルで歌ったジャヴァンの曲に強くインスパイアされたというM4、またラストは、映画『脳内ニューヨーク』(原題:Synecdoche New York) のエンディングテーマで、ジョン・ブライオンのコンポジション。
本年2019年はネクター・オーケストラとの新作『アンバー』もリリースされ、スモール・アンサンブルとの新たな可能性も見せてくれたカミラ。レベッカ・マーチン、グレッチェン・パーラト、ベッカ・スティーヴンスといった現代ヴォーカリスト界の確実な一アーティストであり、大きなSomethin' Else も感じさせてやみません。
【収録曲】
1. Para Volar 5:11
2. Away 4:55
3. Traces 5:16
4. Amazon Farewell (Djavan) 6:32
5. Mar Elastico 6:13
6. Luchin (Victor Jara) (Jon Brion)3:51
7. Greenfinch and Linnet Bird (Sondheim) 7:05
8. Mangata 5:39
9. Emerald 6:30
10. Little Person 4:07
all songs written by Camila Meza except M4. 6. 7. 10
sings in English =M2.3.4.7.10, sings in Spanish=M1.5.6.8.9
メンバー:Camila Meza (voice, electric & acoustic guitar), Shai Maestro (piano, rhodes, wurlitzer, mellotron, pump organ, ampli-celeste), Matt Penman (bass), Kendrick Scott (drums), Bashiri Johnson (percussion), Jody Redhage (cello M2, 4, 8), Sachal Vasandani (voice M2)
【来日公演】
2019年9月9日( 月) - 10日(火)
@ ブルーノート東京
カミラ・メサ & ザ・ネクター・オーケストラ
9月22日(日)
京都音楽博覧会2019@ 京都・梅小路公園
カミラ・メサ&シャイ・マエストロ
掲載: 2019年07月31日 16:13