〈TOWER JAZZ〉高松丸亀町店ジャズ喫茶:●●しながら気軽に聴きたい、上質ジャズサウンド!
Citrus Sun『People of Tomorrow』
私、ロンドン発のアシッドジャズバンドincognitoが大好きなんです。年末カウントダウンも何度行ったことか・・・足元から完全に踊らされてしまう完璧なグルーヴが最強のincognitoリーダー、ブルーイによる別ユニット"シトラス・サン"がお出掛けのシーンに必携なので迷わず推し!この作品ではリズム隊にincognitoメンバーを招集。推しはマーヴィンゲイの名曲カバー③とタイトル曲⑧、他に②⑤⑥⑦⑨も。メロウな歌い口&グルーヴで圧倒的完成度に唸ってしまう名盤!洗練された空気感、クリアな爽快感、オシャレ感が溢れて間違いない一枚!
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John Tropea『ガット・ユア・リズム!』
2016年2月にThe John Tropea Band がサンポート高松で来日ライブを行いました。文字通り、地方公演の歴史に刻まれたライブで、ビッグネームによる本物のグルーヴにすっかり魅せられて今に至ります。カラダの奥に刻み込まれるようなスティーブ・ガッドのリズムに、フロントで管楽器隊がうねりを作り、会場をのせていくあの一体感・・・!未だに忘れられず、ドライブの際にはこの一枚をピックアップしています。ジョン・トロペイのギターの音色が全体を包んで最高!個人推しは②③④⑦⑧、極上の大人ファンク・フュージョンをあなたもぜひ!
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向谷実『THE GAMES-East Meets West 2018-』
元カシオペアの向谷さん指揮のもと、日米のトップミュージシャンが一所に集まってアツいセッションライブを収録した作品。フュージョンファンには堪らない国際的な一枚!メロディ部分も良いし、BGMとしてもさらりと楽しめるのは、技術面のオン・オフが明確で、いい意味で出しすぎていないからではないでしょうか。音の厚みも過ぎることなく丁度よく、参加メンバー全員がソロでも魅せて光るお見事な采配とアレンジ。ずっと残って欲しい作品ですし、参加メンバーが豪華な故に難しいかもしれないけど、心から続編を切望・・・!シンプルに極まった極上フュージョン作品として超絶推し!
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David Sanborn『タイムアゲイン』
サンボーンの数ある作品の中でも、私はこの作品が一番好きです。何かにつけて引っ張り出して聴くし、勿論、愛用のウォークマンにも。この作品、聴こえる全ての楽器が素晴らしい相互作用を引き起こしていて(特にマイク・マイニエリのヴィブラフォン!)、リズム隊も当然上手くて絶妙で(クリスチャン・マクブライド&スティーブ・ガッド!)、余白とそれ以外とのバランスが最高。味のあるシンガーのように歌い上げて、無駄に盛ろうとしない姿勢はまさに「円熟の域」、ますます素敵。全曲推しますが、特に①②③⑤⑦を。持ってないと損する一枚です!
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高松丸亀町店ジャズコーナー紹介
新譜、名盤、タワレコ限定の人気コンピCDなど、いろいろとラインナップしています。関西発のジャズのフリーペーパー「WAY OUT WEST」は、毎月届けていただいています。椅子に座ってゆったりと試聴していただけるコーナーもございますので、どうぞお気軽にお越しくださいませ!
担当者/作品レビュー執筆者紹介
高松丸亀町店 バイヤー: 石川 充代
楽器を習っていた影響で中学校の頃からフュージョン系にはまり、大学から念願のサックスの道へ。マルチプレイヤーの本田雅人さんを敬愛してます。本田さんがサポートで参加された音源をいろいろと聴いていくうちに、どんどん聴く範囲が拡がりはじめ、気がつけば今やタワレコジャズ担。日々、聴いて、推して、時に社外でジャズの勉強会を開催。プライベートでは社会人ビッグバンドに加入して、仕事も趣味も音楽漬けな毎日を送っております!
「作品がありすぎて、何から聴いていいのか…」 「コルトレーンやマイルスという有名人なら分かるけど、最近のものはよく分からない…」 いろんな方とお話をさせていただく中で、たくさん聞かれるご意見です。四国には昔、多くのジャズ喫茶があったこともあり、興味をお持ちの方もきっと沢山いらっしゃるのだと思っています。歴史もあり、演奏スタイルも多様ですが、「好き」を見つけるお手伝いができればいいなと思っています。敷居が高いと思われているジャズですが、もっと身近に触れていただければと思います。ぜひ、お気軽にお越しください♪
掲載: 2019年11月18日 10:25