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Jeff Parker(ジェフ・パーカー)新作アルバム『Suite for Max Brown』が遂に完成

Jeff Parker(ジェフ・パーカー)新作アルバム『Suite for Max Brown』

2020年2月に1998年の名盤『TNT』の完全再現公演で来日するポストロックの代表バンド、トータスのメンバーであり、平行してジャズ・ギタリストとしての活動も行なっているジェフ・パーカーの名盤の誉れ高き、2016年のリーダー作『The New Breed』(NPR、Observer、New York Times、Los Angeles Times、Jazz Standard、Bandcamp等にて、2016年の年間ベストに選出。日本盤は2017年リリース)に続く、新作アルバム『Suite for Max Brown』が遂に完成。

ジェフと並ぶ看板アーティストでもあるドラマーのマカヤ・マクレイヴンのリーダー作等で日本でも近年注目が高まっているシカゴの新興ジャズ・レーベル、International AnthemとあのNonesuch Recordsとの共同リリースの第一弾アルバム(第一弾は昨年12月2日にリリースされたジェフのアルバムの先行シングル『Max Brown - Part 1』)となる本作は、『The New Breed』の姉妹作(『The New Breed』はジェフの亡き父親に捧げられたアルバムで、アルバムのアートワークにもフィーチャーされていたが、本作はジェフの母親がジャケットにフィーチャーされている。まだご存命の母親へ捧げられたアルバムで、アルバム・タイトルも母親の旧姓に因んでいる。)ともいえる作品で、前作同様にジェフがマルチ・インストゥルメンタリストやビートメーカーとして一人で制作した楽曲とThe New Breedというグループ名でライブ活動をするまでに発展した前作のレコーディング・メンバーが再び集結して制作された楽曲が収録されている。

『The New Breed』と同様プロデュースはジェフ自身と、エイミー・マン、アラン・トゥーサン、ノラ・ジョーンズの作品等で有名なポール・ブライアン(2018年のグラミーでエイミー・マンの2017年のアルバム『Mental Illness』のプロデューサーとして「Best Folk Record」を受賞)が担当(ミックスも担当し、ベースでも参加。ミシェル・ンデゲオチェロやルーファス・ウェインライトのライブにも参加するなどプレイヤーとしても活躍している)。

エスペランサ・スポルディングやミゲル・アトウッド・ファーガソン、リオン・ブリッジズとも共演してきたサックス奏者のジョシュ・ジョンソン、ロバート・グラスパー・トリオのメンバーで、先鋭的ジャズ・コレクティヴ、エリマージを率いる新世代ドラマー、ジャマイア・ウィリアムス(モーゼス・サムニーの2017年作『Aromanticism』にはドラマーとして、ソランジュの2019年作『When I Get Home』にはプロデューサーの一人として参加している)が脇を固めている。本作には更に二人のドラマーが参加しており、一人はレーベルメイトで何度も共演していて、日本でも人気上昇中のマカヤ・マクレイヴン(『The New Breed』の日本盤のボーナス・トラックとして収録されたリミックスも担当)、もう一人は『The New Breed』にも参加していたジェイ・ベルローズ(ポール・ブライアン関連作のみならず、ポーラ・コールの作品を中心に、エルトン・ジョン、ロバート・プラントとアリソン・クラウスのグラミー受賞作『Raising Sand』他、ジャンルに関係なく活躍)。

シカゴ・アンダーグラウンド・オーケストラ以降、何度も共演を重ねてきた盟友ロブ・マズレクがピッコロ・トランペット、ブライト・アイズ(コナー・オバーストのソロ作も)やエンジェル・オルセンの2019年作『All Mirrors』にも参加しているネイト・ウォルコットがトランペットで参加している。また、ジェフのバークリー音楽院時代の同級生で、現在はChicago Symphony Orchestraに在籍しているチェリスト、Katinka Klejin(昨年末来日したラリー・ウォーカーと共演作をリリースしている)も参加。

アルバムの冒頭を飾る「Build a Nest」には、前作収録の「Cliche」に引き続きChicago High School of the Artsの学生でもある17歳のジェフの娘さん、ルビー・パーカーのヴォーカルをフィーチャーしている。ジェフのオリジナル楽曲とともに、ジョン・コルトレーンの1963年作『インプレッションズ』収録の「After the Rain」のカヴァー、ジョー・ヘンダーソンの「ブラック・ナルシサス」をジェフ流に解釈した「Gnarciss」を収録。マスタリングも前作同様、Jディラ『Donuts』を手掛けたデイヴ・クーリーが担当。

現在進行形のサウンドと、古き良きジャスがバランスよく収録されており、ジェフのミュージシャンやコンポーザーとしての懐の深さを感じさせつつも、非常に才気溢れる作品となっている。 日本盤には昨年6月に7インチのソノシートのみでフィジカル・リリースされた、Madlibとのコラボでも知られるジョージア・アン・マルドロウ(ストーンズ・スロウ初の女性アーティストとしてデビューし、現在はブレインフィーダー所属)の「Blackman」(1stフル・アルバム『Olesi: Fragments of an Earth』収録曲)のカヴァー曲をボーナス・トラックとして収録決定。

◎ライナーノーツ封入:柳樂光隆
◎日本盤のみボーナス・トラック収録
(7インチのソノシートでリリースされた、Madlibとのコラボでも知られるジョージア・アン・マルドロウ(ストーンズ・スロウ初の女性アーティストとしてデビューし、現在はブレインフィーダー所属)のカヴァー曲をボーナス・トラックとして収録)


【収録曲】
1. Build a Nest (feat. Ruby Parker)
ビルト・ア・ネスト(フィーチャリング・ルビー・パーカー)

2. C'mon Now
カモン・ナウ

3. Fusion Swirl
フュージョン・スワール

4. After the Rain
アフター・ザ・レイン

5. Metamorphoses
メタモルフォーゼズ

6. Gnarciss
ナールシス

7. Lydian Etc
リディアン・エトセトラ

8. Del Rio
デル・リオ

9. 3 for L
スリー・フォー・L

10. Go Away
ゴー・アウェイ

11. Max Brown
マックス・ブラウン

12. Blackman
ブラックマン
※ track 12 … 日本盤のみのボーナス・トラック(from 7" phonograph flexi disc:IARC0021)

掲載: 2020年01月14日 11:48