Grouplove(グループラヴ)、3年振り通算4作目となるアルバム『HEALER』
2011年、iPod Touch TV CM使用曲「TONGUE TIED(タン・タイド)」で大ブレイク!色鮮やかなメロディで心に刻む、LA出身の米英男女混合5人組バンド、グループラヴが、3年ぶりに戻ってきた!通算4作目となるスタジオ・アルバム『HEALER/ヒーラー』をリリースする。
既にアルバムからは、先行シングルとして絢爛たるキーボード、煌びやかなギターライン、そして軽快なドラムが冴える「Deleter」がリリースされている。グループラヴの帰還を高らかに宣言するこの曲は、その一方でパーソナルでパワフルで政治的なメッセージも含んでいる。曲を通じて、ヴォーカルのクリスチャン・ズッコーニは、信仰や共同体に対する所属感、さらに自分の精神など、身の回りの全てのものに対する疑問点に向き合っているという。また楽曲に負けないくらいこれまた派手でアヴァンギャルドなミュージック・ビデオも話題に。カラフルな映像美を誇るこのビデオは、俳優としても活躍するジョナ・ヒルの監督デビュー作『ミッド・ナインティ‐ズ』の撮影監督を務めたクリストファー・ブローヴェルトが監督を務めている。
2018年10月、TVオン・ザ・レディオのメンバーであり、大人気プロデューサーでもあるデイヴ・シーテックとともに、テキサス州エルパソにある滞在型スタジオ、ソニック・ランチでレコーディングを行った。シーテックは、彼らを自分たちの殻から引っ張り出し、その音楽性をこれまでにないぐらい広げようとした。彼はバンドに新たなヒントを与えただけでなく、そのサウンドをよりシンプルに、しかしより広がりのあるものへと発展させていくように促したという。
「すごく楽しかった」そうヴォーカル兼キーボードのハンナ・フーパーは語る。「新しいチームメイトとスポーツしている感じみたいだった。どんどん良くなっていったの」このレコーディングからは野心的な楽曲がいくつも生まれ、その結果、バンドはサポート・メンバー2人を加えた7人編成でツアーを行うまでになった。この時に生まれた偏執狂的未来型ウェスタンといった趣の「Promises」は、ヴォーカル兼ギターリストのクリスチャン・ズッコーニが自分が父親になって感じた経験からインスパイアされた曲であり、また「Youth」は、人々に自分の内にある子供心を忘れないようにと謳うアンセムである。そして「Expectations」や「Places」といった楽曲で彼らは、現代社会を生きる多くの人々が感じているであろう内なる、そして個人的な葛藤について語っている。そこには、常に変化し続ける世界の中で生きるクリスチャン自身の経験が反映されているのだ。
その後LAに戻った彼らは、今度はフランク・オーシャンやロードといったアーティストとの仕事で知られるプロデューサー、マレイとともにスタジオに入った。ここで彼らは、これまでにない勢いで曲作りを行った。例えば「Inside Out」は、ものの数日で曲作りからレコーディングまで終えたという。「率直でエキサイティングな音楽を作ることを唯一の目標としている、素晴らしい音楽的知識を持った人たちとコラボレートできたのはラッキーだった。それこそが私達が望むものだったから。マレイは自分の中にいる音楽ファンの心で音楽を作る人の完璧な例だった」とハンナはコメントする。
これまで同様、『HEALER』のアルバム・アートワークを手掛けているのは、ハンナ。彼女はまたアーティストとして2019年6月に個展を開いている。
グループラヴのメンバーがギリシャで出会ってから10年近く経つが、本人達もここまで続くとは思っていなかったらしい。『HEALER』は、そんな彼らの再生と新たなスタートを反映したアルバムだと言えるだろう。「ギリシャで出会ったとき、クリスチャンと私は、史上最悪の状態でニューヨークを離れたばかりだった。ただただ楽しい夏を過ごしたくて、アートを創りたいと思ってたの。それが今でも続いている。あの時の気持ちをこのアルバムで思い出したの」現在までに数々のヘッドライン舞台を飾り、コーチェラ・、ロラパルーザ、グラストンベリー、ボナルーなど数えきれないほど多くのフェスティバルに出演してきた、グループラヴ。彼の今後の更なる飛躍から目が離せない!
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掲載: 2020年02月13日 15:50