元レッチリのギタリスト=ジョシュによる新プロジェクト、Pluralone(プルーラル・ワン)の初フルアルバム『To Be One With You』
Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)からの脱退を昨年発表したギタリストでありソングライターでもあるジョシュ・クリングホッファーのソロプロジェクト。Pluraloneは「プルーラル・ワン」と発音する。全編を通してピアノの旋律が印象的でどこか牧歌的な世界観をイメージさせる作品。ゲストミュージシャンとして、レッチリの盟友Flea, Jack Irons, Eric Avery (ジェーンズ・アディクション), Dot Hackerのメンバー,Eric Gardner, Clint Walshが参加している。
オンライン独占ジョシュからインタビュー回答が届きました。
Pluralone(Josh Klinghoffer)インタビュー
アルバム『To Be One with You』リリースおめでとうございます。
美しいメロディーが詰まった作品で、聞き惚れてしまいました。
●ソロだけど、本名でなくPluraloneという名義で活動し始めたのは何故ですか?
J: シンプルに自分の名前が好きではないのです。自ら発したり知られたりすることにも心地よくは感じなかった。これに関して今まで特に何もしてきませんでしたが、“Pluralone”は暫く前に思い付いたのです。そして頭から離れなかった。自分なりの方法で常に新しい道を模索しているということなのだと思います。
●ギターでなくピアノで作曲したような作風ですが、これは意図的なものでしょうか?
J: (ピアノでの作曲という点は)大正解!ただ特に意図的にということではありませんでした。ギター曲も幾つかミックスまでしたけど、この楽曲でアルバムを構成させました。収録された曲とその選曲工程は自分にとってはとても自然で楽なものでした。自分の本能の声(”instinctual voice”)に耳を傾けるように心がけています。
●Red Hot Chili Peppersのフリーなど、ゲスト参加したミュージシャンで印象に残ったプレイやエピソードは?
J: そうですね、最初はDot Hackerのメンバー全員に参加してほしかったのだけど、残念ながらJonathanは予定が合わなかった。あとの二人(Eric GardnerとClint Wash)はOKでした。Eric Avery(Bass/ex. Jane’s Addiction)は仲の良い友人で、Eric Garner(Dr)との相性もバッチリだった。FleaやJack Ironsがどんなに素晴らしい演奏をするか説明の必要はないでしょう。このアルバムに参加してくれた全員が大事な友人です。Dan Elkanは最も古くから付き合いのある親友の一人です。仲間と共にアルバムを制作できることを凄く誇りに思っています。
●制作にあたり、影響を受けた作品、また出来事は?
J: 今回のレコーディングスタジオはTom Waitsが『Bone Machine』や『Mule Variations』をレコーディングした場所です。Tom Waits、Big Star、Depeche Mode、Scott Walker辺りが影響源として思い浮かびます。当初は必要最小限の音作りを考えていたのだけど、結果的に音は少しだけ拡張したかもしれない。オーディエンスに心地よく聴こえたら嬉しいです。
●Pearl Jamと全米ツアーがアナウンスされているけど、どんなライヴになりそう?
J: 「A whirling dervish」(←※我を忘れて踊る修道僧という意味。)
●Red Hot Chili Peppersのギタリストとして来日した、2011年の〈SUMMER SONIC〉でのプレイは、個人的に忘れられない思い出です。今後、またバンドの一員として活動することに興味はありますか?
J: こればかりは自分に決定権はありません。彼らのことは大好きです。彼らのためなら何でもします。
●日本のファンへのメッセージをお願いします。
J: 日本は自分にとって、とても特別な場所です。複数のバンドで何度も訪れたこともありますし、日本の人々が感性を大切にする姿勢を心から尊敬しています。美しいです。
ユニークでとてもスペシャルですね。日本を愛しています。
皆さんから頂く愛の全てに心から感謝します。またお会いしましょう!!
掲載: 2020年02月25日 15:47