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Rufus Wainwright(ルーファス・ウェインライト)通算9作目となる最新アルバム『Unfollow The Rules 』

Rufus Wainwright(ルーファス・ウェインライト)

数多くのアーティストやセレブたちからリスペクトを集める、人生そのものが音楽なシンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライト。今、一人のアーティストとして円熟期に入ったともいえる彼の通算9作目のスタジオ・アルバム『UNFOLLOW THE RULES』がリリースされる。傑作との呼び声が高いデビュー・アルバムと同じようにロサンゼルスのレコーディング・スタジオで制作された本作は、21年にもわたる彼のキャリアがたどり着いた一つの到達点を示したアルバムでもある。


中年になること、結婚生活、父になること、友人たち、喪失、ロンドンやローレル・キャニオンなど、身近なテーマをインスピレーションとした新作『UNFOLLOW THE RULES』には、人生の岐路に立たされたルーファスの姿が反映されている。アーティストとして活動しているこの21年の間に、自身の秩序の元に走り回る反逆児から、ミュージシャンとして成長し、家族を持つファミリーマンとなった彼は、本作で自身の過去に向き合い、新たな挑戦に挑もうとしているのだ。


デビュー以来、シンガー・ソングライターとしてポピュラー・ミュージックの境界を広げ、パフォーマーとして数えきれないほどの素晴らしいライヴを行ってきた彼だが、近年ではシェイクスピアのソネットを取り上げたり、オペラやクラシック音楽を手掛けたりとその音楽活動の幅を広げている。またプライベートでも伴侶であるJornを得ただけでなく、娘も生まれ、充実した家庭生活を送っている。本アルバムには、そうした経験を経て成長、成熟していったルーファスの"今"がある。


「このアルバムで象徴したかったのは、成熟した男性アーティストへと私を成長させてくれたありとあらゆる人生の出来事だった」ルーファスはそう説明する。「目標としたのは、人生の第2ステージで素晴らしい作品を生み出した先人たちだった。例えば、『FUTURE』をリリースした頃のレナード・コーエンや、40代に入ってからのシナトラ、そして『グレースランド』をリリースした頃のポール・サイモンとかね」さらに彼はこうも付け加える「ポップ・ミュージックはウエスト・サイズのことばかりじゃない。自分がまだ生きているって、証明したいんだ」

タグ : SSW シンガーソングライター

掲載: 2020年03月02日 09:30