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Jean-Pierre Como(ジャン・ピエール・コモ)|人気ピアニスト2020年最新アルバム『My Little Italy』

Jean-Pierre Como(ジャン・ピエール・コモ)『My Little Italy』

1963年、フランス生まれの人気ピアニスト、ジャン・ピエール・コモがイタリア、そして、地中海世界への思いをつづった2020年最新アルバム。

1980年代より着実に作品をリリース。フランスを拠点に実力派のアーティストと演奏を重ね、現在、Steinway Artistsの一人として名を連ねるコモ。繊細でリリカルな演奏は、ここ日本でも高い人気があります。

本作は、全11曲中9曲で、Walter Ricciのヴォーカル(イタリア語/ナポリ語/英語)をフィーチャー。2018年に発表した『Infinite』は、ワンホーンのカルテット作品で、本作は、その一作前、2015年に発表した『Express Europe』の延長線上の作品となります。その作品でコモは、先だってのカイル・イーストウッドの作品にも参加したHughColtmanと、本作の中心人物となるWalter Ricciをフィーチャーしており、本作では、再び、ヴォーカルを全面的に押し出した作品をリリースしたかったとのことです。

パリを中心にしてきたコモにとって、イタリア/地中海は、現実の記憶/思い出をベースしたものではないものの、その世界への憧れが生んだ演奏には、焦がれた薫り高さが存在。エンリコ・ピエラヌンツィがEGEAの一連の作品で発表したような室内楽的な端正さとキラキラとした光を感じさせる流麗な演奏から、現代のイタリアン・ポップス/ロック的なモダンなもの、また、ブラジル音楽のサウダージにも通じるような喜怒哀楽の機微がにじむ楽曲など、多彩さもありつつ、どれもコモの描く美意識がある世界。またアコーディオンを迎えたインストのM8にはメジャーとマイナーのメロディが交錯し、地中海世界の光と影を描きだす秀逸な演奏があります。


【収録曲】
1. Nun è Peccato
2. Mania
3. Inside my Head
4. Quando
5. Doje stelle
6. Guarda che Luna
7. Stanza 103
8.Dolce tango
9. These Four Walls
10. Chorino Amalfitano
11.Malinconia

【メンバー】
Jean-Pierre Como (p)、Walter Ricci (vo)、Felipe Cabrera (b # 1, 2, 4, 6, 8, 11)、Remi Vignolo (b # 3, 5, 7, 9, 10)、Andre Ceccarelli (ds)、Minino Garay (perc #2, 4, 6, 8, 9, 10)
INVITES : Louis Winsberg (g # 7, 9)、Christophe Lampidecchia (acco# 8)

掲載: 2020年04月01日 18:05