Moses Sumney(モーゼス・サムニー)|5年振りとなるセカンド・アルバム『グラエ』登場
Moses Sumney5年振りとなる新作『græ』。これは2017年にリリースされ高い評価を獲得したデビュー・アルバム『Aromanticism』に続く作品で、グレーネス(白と黒の間の無彩色の中間色)に関するコンセプチュアルなパッチワークとなる。アルバムは2つのパートから構成されており、最初のパート(1~12曲目)は2020年2月にデジタルでリリースされ、5月には最初のパートと2番目のパート(13~20曲目)があわせてフィジカルとしてリリースされる。様々なタイプの楽曲を収録している『græ』だが、そこにはMosesの圧倒的なヴォーカルがあり、その声が異なるピースを一つにつなぎ合わせている。アルバムの制作にあたり、Mosesはノースカロライナ州アシュビルに新たに居を構え、そこで初めて書かれた楽曲を多くのコラボレーターと共に仕上げた。その行程はパラドックスの創造であり、アート及びアーティストが確固たるものを揺るぎなくする作業だった。デジタルで既発の最初のパートは既に大きな話題となっており、収録曲の「Polly」をPitchforkはBest New Musicに選出。大々的にインタヴューも掲載している。
Moses Sumneyは1990年カリフォルニア生まれのシンガーソングライター。LAを拠点に音楽活動をスタート。2013年にJames Blakeの「Lindisfarne」を多重録音でカヴァーしネットにアップしたところ、たちまち話題となる。2014年にデビューEP『Mid-City Island』をリリース。その圧倒的で甘美な歌声はデビュー前から話題を呼び、James BlakeやSufjan StevensがUSツアーのオープニングに抜擢。2017年、Jagjaguwarと契約しデビュー・アルバム『Aromanticism』をリリース。アルバムはPitchforkでBest New Musicに選ばれる等、高い評価を獲得。2018年6月にはソロ・セットでの初来日公演をおこない、チケットは即日完売。同年10月にはバンド・セットでの再来日公演も実施された。また、2018年3月には、第90回アカデミー賞授賞式で、映画『君の名前で僕を呼んで』の主題歌「Mystery of Love」をSufjan StevensやSt.Vincentに並び披露する等、アーティストからも厚い支持を得ている。
掲載: 2020年04月02日 17:55