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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.77

ラムゼイ・ルイス『ジ・イン・クラウド』(1965)

RL

ラムゼイ・ルイス(p)
エルディ・ヤング(b,cello)
レッド・ホルト(ds)

1965年5月13~15日 ワシントンD.C.、ボヘミアン・キャヴァーンズにてライヴ録音

曲目:
01.ジ・イン・クラウド
02.シンス・アイ・フェル・フォー・ユー
03.テネシー・ワルツ
04.ユー・ビーン・トーキン・バウト・ミー・ベイビー
05.スパルタカスの愛のテーマ
06.フェリシダージ
07.時には母のない子のように
08.カム・サンディ
09.ザ・パーティーズ・オーヴァー

【アルバム紹介】
1.シカゴ出身のピアニスト、ラムゼイ・ルイスの大ヒット作
2.タイトル曲“ジ・イン・クラウド”はビルボード・チャートで5位を記録
3.リズム・セクションはヤング・ホルト・アンリミテッドの2人

前回のアーマッド・ジャマルに続き、シカゴのレーベル、アーゴのライヴ名盤をもう一枚ご紹介します。本作はシカゴ出身のピアニスト、ラムゼイ・ルイスが1965年にリリースした大ヒット作です。

タイトル曲はラムゼイ・ルイスの代表曲として知られるナンバー。オリジナルはR&B、カントリー・シンガーのドビー・グレイの曲ですが、それをガラッと雰囲気を変えて、ファンキーなソウル・ジャズ・アレンジで演奏したラムゼイ・ルイスのこのバージョンはビルボードのホット100で5位を記録、R&Bのシングル・チャートでも3週にわたって2位にランクインし、実際にはジャズというジャンルを超えたヒットとなりました。

内容はワシントンD.C.の名クラブ、ボヘミアン・キャヴァーンズでの熱気あふれるライヴの様相を収録したドキュメントであり、ヒットの“ジ・イン・クラウド”に続き、“テネシー・ワルツ”、“スパルタカスの愛のテーマ”、“フェリシダージ”、“時には母のない子のように”など、ポップス、映画音楽、ボサノヴァ、ゴスペルといった多彩なジャンルの楽曲を巧みなピアノ・トリオ・アレンジで聴かせています。

ゴキゲンなまでのファンキーなグルーヴはリズム・セクションによるところも大きいです。
メンバーであるベースのエルディ・ヤング、ドラムスのレッド・ホルトは、ラムゼイの元を離れた後にヤング・ホルト・アンリミテッドとしてR&Bのジャンルで活躍してゆく2人で“ソウルフル・ストラット”といったR&Bインスト・ヒットを生み出してゆきます。

本作のヒット以降、ラムゼイ・ルイスは70年代はフュージョンのフィールドでも活躍し、80年代にはスムース・ジャズ系のアルバムもリリースしました。
常に時代の“新しい音”に敏感なピアニストとして、現在も現役、2020年5月27日に85歳の誕生日を迎えます。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
ハンドクラップとともにノリノリ、“ジ・イン・クラウド”。

ラムゼイ・ルイスの大ヒット曲として知られるこの曲は、ライヴならではの臨場感と、伝わってくるオーディエンスの熱気が、当時の人々の心にどれほど響いたかを物語っているように思えます。
曲は拍手の中から、R&Bフィーリングたっぷりのビートが沸き起こるように始まり、ファンキーで軽快なラムゼイのピアノ、そして観客のハンドクラップ、あちこちから聴こえる歓声が一体となって演奏がノリノリで展開してゆきます。
フルヴォリュームで聴くと、誰もがこの現場にいるかのようなリアルな空間を体感できるでしょう。
気持ちが落ち込んだり、ちょっと元気を出したいと思った時にこのトラックを聴くと、知らず知らずビートを刻んでいる自分に気づいてフッと笑ってしまうのでは、そんな1曲です。

SHM-CD国内盤(一般普及盤)

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2020年05月15日 10:00