Ruston Kelly(ラストン・ケリー)|ナッシュビルを拠点に活動するシンガーソングライターのアルバム『Shape & Destroy』
薬物乱用の原因となった悪魔と向き合い、断酒を続けてきた経験の記録を正直に語る一方で、芸術家としての優しさと信念をもって、作り上げられた思いもよらない超越した作品が完成。
〈麻薬を断ち切った後のフラストレーションと誘惑のサイクル〉を惜しげもなく反映し、痛みを伴う変容期の間に形作られたもので「禁酒が困難なものであることは私にとって意外なことではありませんでしたが、今までに経験したことのないような挑戦的なこともありました。精神的に、感情的に、肉体的に、脳が修復しなければならないことがたくさんあり、ある時は本当に自分の心がおかしくなっているように感じました。」と話す。
長年のプロデューサーであるジャラッド・K(ケイト・ナッシュ, ウィーザー, エロヒム)と共同でプロデュース、ニューヨーク州北部のドリームランド・レコーディング・スタジオ(19世紀の教会を改造したスペース)で録音、ドクター・ドッグのドラマー、エリック・スリック、ベーシストのイーライ・バード(ダイイング・スターでも演奏していた)、そして彼の家族のようなミュージシャンが参加し完成。
「完全にシラフでレコーディングしたのは初めてだったし、ここに来るために必要なものは何であれ、その激しさを壁一面に残したかったんだ。何をどのように演奏するかをバンドに指示するのではなく、その意図をバンドに伝えて、僕ら全員が同じページにいるようにしたんだ。」という意欲作。
掲載: 2020年08月25日 11:26