Christian McBride Big Band(クリスチャン・マクブライト・ビッグ・バンド)|ジョーイ・デフランセスコとタッグを組んだ強力作『For Jimmy, Wes and Oliver』
2011年の『Good Feeling』、2017年の『Bringun' It』が、グラミー賞のベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル部門を受賞するという快挙を成し遂げたクリスチャン・マクブライドのビッグ・バンド最新作!
1作目、2作目の連続受賞に続く3作目は、40年来の友人であるオルガンのジョーイ・デフランセスコとタッグを組んだ一作で、60年代の黄金のコンビ、ジミー・スミス&ウェス・モンゴメリーが生んだ名作『ダイナミック・デュオ』『ファーザー・アドヴェンチャーズ』へのオマージュとなる注目作だ。
そもそも、クリスチャンとジョーイ・デフランセスコはミドル・スクールで出会い、共にジャズ・アンサンブルを学んで以来の仲で、たびたびレコーディングで共演・レコーディングもしてきたものの、一作全てを録音することは初めて。そこで、共に子供の頃によく聴いていたという、この作品を選んだという。
選んだ楽曲は、『ダイナミック・デュオ』から「ナイト・ソング」「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」、『ファーザー・アドヴェンチャーズ』から「ロード・ソング」「マイルストーン」と各2曲計4曲。そして、ラスト2曲がオリジナルという構成。また、『ダイナミック・デュオ』『ファーザー・アドヴェンチャーズ』と同様、カルテットでの演奏も4曲織り込んだ。
どの曲も過去作品と同様、スウィング感に満ち、ファンキーなサウンドで、またオリヴァー・ネルソンのアレンジに基づいた楽曲、またインスパイアされてクリスチャンがアレンジしたアンサンブルはゴージャスだ。60年代の黄金のハードバップ/アンサンブルを思い起こさせるサウンドはストレートでノリが良い。
一方、コアとなるカルテットの演奏には匠のものがある。クリスチャンと共にリズムを作り出すクインシー・フィリップスは、さすが、このビッグバンドのレギュラーを務める存在。そして、ギターのマーク・ホィットフィールドが大活躍。シングル・トーンのブルージーでよく歌うフレージング、オクターブ奏法の華麗な演奏はウェスの魅力そのもので、ファンキーかつゴスペル的なオルガンのジョーイの演奏と、今回のコンセプトの重積を果たしている。
ところで、8曲目はジョーイが、ドン・ウォズに捧げたナンバー。現代において、伝統的なジャズからファンク、コンテンポラリーまで幅広い音楽をクリエイトするクリスチャン・マクブライド。マイルストーン的作品がまた登場した!
・輸入盤国内仕様CD(日本語帯・解説付)
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【収録曲】
1. Night Train 5:21
2. Road Song 6:39
3. Up Jumped Spring 8:12
4. Milestones 3:47
5. The Very Thought of You 8:33
6. Down by the Riverside 8:20
7. I Want to Talk About You 7:18
8. Don Is 6:32
9. Medgar Evers’ Blues 7:13
10. Pie Blues 9:53
【メンバー】
featuring:
Christian McBride - bass
Joey DeFrancesco – organ
Mark Whitfield – guitar
with:
Frank Greene, Freddie Hendrix, Brandon Lee, Nabate Isles, Anthony Hervey – trumpets
Michael Dease, Steve Davis, James Burton, Douglas Purviance – trombones
Steve Wilson, Todd Bashore, Ron Blake, Dan Pratt, Carl Maraghi – woodwinds
Quincy Phillips – drums
ザ・ムーヴメント・リヴィジテッド
公民権運動をテーマに20年の歳月を要して創り上げた渾身の作品!キング牧師、ローザ・パークス、マルコムX、モハメド・アリに捧ぐ・・・4人のメッセージをまじえ、ゴスペル・クワイア、壮大なアンサンブルと描き出す自由と平等を訴える濃密な音楽トリビュート。
アルティメット・パフォーマンス!
クリスチャン・マクブライド自身が選んだ至高の演奏!!デュオからビッグ・バンドまで様々なバンド編成&スウィンギーなジャズ、ブルース、ソウルなど様々な音楽スタイル クリスチャンの魅力を凝縮した11トラックを収録。
掲載: 2020年09月03日 17:35