Ben Wendel(ベン・ウェンデル)|実力派サックス奏者が2年振りに放つジャズ・シーンを牽引していく決定盤
斬新なアイデアに満ちた前作『Seasons』に続く2年ぶりの最新作。2019年のNYウィンター・ジャズ・フェスで結成され、以来ライヴを重ねていた新グループで、メンバーはベン・ウェンデル(ts)、シャイ・マエストロ(p)、ジェラルド・クレイトン(p)、ジョー・サンダース(b)、ネイト・ウッド(ds)、マイケル・マヨ(vo)という最強のミュージジャン達が集結。グラミー賞にもノミネートされた人気ジャム・バンド“ニーボディ”の中心人物にして、音楽的アイデアとテクニックの高さからLAとNYそれぞれのシーンで幅広い人脈とリスペクトを得ているベン・ウェンデルが、さらにシーンを牽引していく決定盤となる内容。
リフからの展開と、各ミュージジャンが飛翔するコンポジションはベン・ウェンデル独自のもので、まさに現代ジャズ・シーン最強。デジタル・エイジすら直面する世界と価値観の変化を、アーティストとして希望をもって乗り越えたいというベン・ウェンデルのステートメント的作品なだけに、全編が今までにないエモーショナルな質感。全曲にわたって楽器のごとく展開するマイケル・マヨのヴォイスが、ヒューマニックな色彩を強めている。そして『Seasond』の原型となったYouTubeセッション「February」で共演したシャイ・マエストロの超絶奏法が、曲に大きな広がりを与えている。
U.K.のエディション・レコーズは、「British Record Label with a European sensibility and global presence」を標榜し、ジャズ・シーン全体の新しい動きに目を向け、洗練された美学が評価されている最重要レーベル。今回ベン・ウェンデルという決定的なアーティストと契約し、さらにその存在感が高まっている。
曲によってはマイケル・マヨのヴォーカル(とも言えないヴォーカル)がニューエイジ的な広がりをも楽曲に与えるように、ジャズであってジャズを超えたニューサウンドがリスナーを深く引き付ける作品!
掲載: 2020年09月17日 16:26