Ellen Andersson(エレン・アンダーソン)|スウェーデンのヴォーカリストがスタンダート・ナンバーを歌うアルバム『You Should Have Told Me』
スウェーデンのヴォーカリスト、エレン・アンダーソンは、2016年にデビュー・アルバム『I’ll Be Seeing You」を発表。デンマーク最古の音楽雑誌『GAFFA』から「ダイアナ・クロールの1993年のデビュー・アルバム以来、もっとも注目すべき、将来を期待させるデビュー作」と評され、2017年、ジャズ雑誌『OrkesterJunalen』の主宰するスウェーデンでもっとも栄誉あるジャズ・アウォードのひとつ「ゴールデン・ディスク(Gyllene Skivan)」に選ばれました。本作は、Prophoneレーベルのアルバム第2作。ドリス・デイが1946年に録音した『You Should Have Told Me(言ってくれればよかったのに)』をアルバム・タイトルにとり、前作と同じようにスタンダート・ナンバーを9曲歌っています。
ブロッサム・ディアリー、トニー・ベネット、モニカ・セッテルルンド、バーブラ・ストライサンドたちが歌ったミシェル・ルグランの「Once Upon a Summertime」。ランディ・ニューマンが『トイ・ストーリー』の主題歌として作詞、作曲した「You’ve Got a Friend in Me」(邦題「君はともだち」)。デューク・エリントンとリー・ゲインズの「Just Squeeze Me」(きつく抱いてもいいけど、本気じゃなきゃいや)。ナット・キング・コールが歌ってミリオンセラーを果たし、ダニー・オズモンドのレコードも国際的にヒットしたシドニー・リップマンとシルヴィア・ディーの「Too Young」。瑞々しかった恋の終わりを歌う「The Thrill Is Gone」は、1931年のブロードウェイ・ミュージカルから生まれたナンバーです。ダイアナ・クロール(クラール)が『パリ・ライヴ』で歌った「‘Deed I Do」。黒人女性を「黒い鳥」になぞらえたと言われるビートルズの「ブラックバード」。チェット・ベイカーの歌で親しまれているホーギー・カーマイケルの「I Get Along without You Very Well」。セッションに参加したミュージシャンは、前作の「カルテット」のアントン・フォシュベリ 、『Dreamers』『A Better Place』のヨエル・リュサリデスとニクラス・フェーンクヴィスト、『All My Septembers』のペーテル・アスプルンドとユーハン・ローヴクランツ・ラムジー 。いくつかの曲は、ユハンナ・ターヴェリーンたちの弦楽四重奏を加えて演奏されています。
『You Should Have Told Me』収録曲: 01 You Should Have Told Me(Bobby Barnes/Redd Evans/Lewis Bellin) 02 Once Upon a Summertime(Michel Legrand/Eddie Barclay) 03 You’ve Got a Friend in Me(Randy Newman) 04 Just Squeeze Me(Duke Ellington/Lee Gaines) 05 Too Young(Sidney Lippman/Sylvia Dee) 06 The Thrill Is Gone(Ray Henderson/Lew Brown) 07‘Deed I Do(Fred Rose/Walter Hirsch) 08 Blackbird(John Lennon/Paul McCartney) 09 I Get Along without You Very Well(Hoagy Carmichael/Jane Brown Thompson)
メンバー: エレン・アンデション(ヴォーカル) ヨエル・リュサリデス(ピアノ) アントン・フォシュベリ(ギター) ニクラス・フェーンクヴィスト(ベース) ユーハン・ローヴクランツ・ラムジー(ドラム) ペーテル・アスプルンド(トランペット) ユハンナ・ターヴェリーン(ヴァイオリン) ニーナ・ソーデルベリ(ヴァイオリン) イェニー・アウスティンソン(ヴィオラ) フローリアン・エーペルディング(チェロ)
掲載: 2020年10月09日 12:36