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福盛進也(Shinya Fukumori)|自身のレーベル〈nagalu〉から第1弾となるアルバム『Another Story(アナザー・ストーリー)』をリリース

福盛進也(Shinya Fukumori)『Another Story(アナザー・ストーリー)』

日本が誇る気鋭のアーティスト、福盛進也が、自らのレーベル“nagalu”を立ち上げ。第一弾をここに発表します!17歳で渡米して10年間アメリカで活動したのち、2013年、ミュンヘンに拠点を移して活動。菊地雅章についで、日本人2人目となるECMのジャズ・アーティストとして、デビュー作をリリースしたことは、記憶に新しいことでしょう。その作品は、自身とメンバーのオリジナルにくわえ、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、瀧廉太郎の「荒城の月」ほか、「愛燦燦」、「満月の夕」など真摯に自身のアイデンティティと向き合った楽曲を取り上げ、ヨーロッパ的な即興音楽と、日本的な情感をシームレスに融合した画期的な一作。しかし、その録音から3年あまり。世界はさらにスケールアップし、深化を見せます。

ドラマーとしてはもちろん、作編曲でも透明な繊細さと強いしなやかさを魅せる福盛進也。本作はほぼ全曲がオリジナル。それぞれ『月/花』と題された2枚にわたるアルバムは、楽曲ごとに編成を変え様々な表情を見せつつも、一編の映画のような物語性をみせます。自由なヴォーカライズとの即興曲から、スリリングなアンサンブル、尺八をフィーチャーした曲など振り幅も大きく多彩な展開。幼少時より70s フォークが流れていた家で過ごし、体に染み込んでいるカバー曲「悲しくてやりきれない」やオリジナル曲「WALK」は、“日本にしかない風景”と“西洋音楽としてのジャズ”が溶け合い、彼が18歳の頃から思い描いていた音楽のひとつの完成形となっています。緻密な構成力と即興性が織りなす広がりと、シンプルなメロディにして深い叙情がにじむ15篇の演奏は、新たな“日本の音楽“の息吹を感じさせます。

録音は、2020年8月。この3年間の日本やアジア(韓国のECMアーティスト、ソンジェ・ソン、イエウォン・シン等)での活動で得た“アジア人でしか表現できない音楽がある“という確信が今回のサウンドを実現。志を共にする数々の才能あふれる仲間が集結しました。林正樹、佐藤浩一をピアノに迎えるほか、藤本一馬(orange pekoe 他)、尺八の小濱明人、また青柳拓次(リトル・クリーチャーズ)、世界観あふれるヴォーカリストSalyu、気鋭のサックス奏者 蒼波花音等々、現在第一線で活躍するアーティストたちが参加。

世界屈指のジャズ・レーベルECM でのデビューという大きなキャリアも軽やかに通過点にして、自身の音楽をクリエイト。今後は立ち上げたレーベルで、アーティスト・プロデュースも手掛けていきたいとも語る福盛進也。アイデンティティと向かい合い、かつ普遍性を持った表現には日本を原点に世界とつながっていく予感も満ちあふれます。

録音は、生まれつき右耳のみの聴覚しか持たない彼の感じている世界を共有してもらいたいと、最新のMONO 録音を実現。今までにないリアルで力強いサウンドになりました。

「Another Story」新しい物語が、ここに始まりを告げます。


【収録曲】
CD1 月
1. 月はとうに沈みゆき
2. L.A.S.
3. 可惜夜 (Improvisation)
4. 悲しくてやりきれない
5. Fallen
6. Another Story
7. 美しき魂 -月-

CD2 花
1. Birth
2. Flight of a Black Kite
3. 水光 (Improvisation)
4. 美しき魂 - 花-
5. Lily
6. Farewell
7. Walk
8. 花は光に導かれ

All songs composed by Shinya Fukumori
except CD1(M3)CD2(M3) by Shinya Fukumori & Salyu, CD1(M4) by Kazuhiko Kato
CD1(M4) words by Hachiro Sato CD2(M7) words by NILO
※最新MONO録音

【メンバー】
福盛進也(drums)、藤本一馬(acoustic & electric guitar)、林正樹(piano)、佐藤浩一(piano)、小濱明人(尺八)、蒼波花音(sax)、北村聡(bandoneon)、田辺和弘(bass)、西嶋徹(bass)、甲斐正樹(bass)、Salyu (vocals)、青柳拓次(vocals, acoustic guitar

タグ : J-JAZZ

掲載: 2020年11月17日 13:11